吉村萬壱のおすすめ作品をカウントダウン方式で厳選してみました。

吉村萬壱という作家を知ってますか?

あまりメジャーな作家さんではないので知らない人も多いかもしれません。

しかし、これだけは言わせてください。

「知らないなんてもったいない‼︎」

以前ワタシはこのブログで「衝撃の結末、とか影響力が大きかった」とかいう割とざっくりとしたくくりで紹介したことがあるのですが、今日はこの吉村萬壱さんにスポットを当て、オススメ作品を紹介します。

ほんとね、知らないなんてもったいないよの精神で。

過去記事

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吉村萬壱オススメ作品。

まずは作者についてちょこっと説明。

吉村 萬壱は、日本の小説家。愛媛県松山市生まれ、大阪府大阪市・枚方市育ち。大阪府立長尾高等学校、京都教育大学教育学部第一社会科学科卒業。1997年、「国営巨大浴場の午後」で第1回京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年、「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞受賞。 ウィキペディアより

ちなみに双子の弟がいてそちらはプロの漫画家として活躍されています。

この吉村作品、何がすごいってとにかくワタシは【想像力の限界】ギリギリまで頭の中を酷使させられたほど、独特の世界観です。

圧倒的な、と言っても良いでしょう。

とにかくものすごい世界観が広がります。

かと思えば奇人・変人たちの怪しい姿を静かに語ってみせたり、不思議な優しさとリアリティが混在したりと作者が放つゾーンは意外と広いです。

でも全てに共通しているのは極めて退廃的であるということです。

どうです?ちょっと興味を持ちました?

「退廃的・グロ・SF・破壊的」こんなキーワードに惹かれる変わった人はこのままお付き合い下さい。

吉村萬壱オススメ作品ベスト3

どういう形で紹介していこうか散々迷った挙句、やっぱりカウントダウン方式が1番しっくりきます。(MTV、カウントダウンTV世代の性)

ではいきますよ、第3位の発表です。

第3位『ハリガネムシ』

なんとこの作品は芥川賞を取ってます。

内容はかなり痛々しいことこの上ない。絶対に万人受けする作品ではないのですが…

物語の主人公は、高校で倫理を教える25歳の平凡な教師中岡慎一。アパートで独り暮らしをする慎一の前に、半年前に知り合った23歳のソープ嬢サチコが現れる。サチコは慎一のアパートに入り浸り、昼間は遊び歩き、夜は情交と酒盛りの日々を送る。サチコの夫は刑務所に服役中で、ふたりの子どもは施設に預けたままだが、詳しい事情は明らかでない。慎一はサチコを伴い車で四国に旅立つが、幼稚な言葉を使い、見境なくはしゃぎまわり体を売るサチコへの欲情と嫌悪が入り交じった複雑な感情は、慎一の中で次第に暴力・殺人願望へと変容していく。慎一は、自身の中に潜在する破壊への思いを、カマキリに寄生するハリガネムシの姿に重ね合わせる。

この主人公の心理描写、欲望とは何か?に鋭く迫った今作。

吉村萬壱作品の中では割と分かりやすい設定や舞台だけに読みやすいとは思います。

が、とにかく痛々しい。。

第2位『バーストゾーン』

この退廃極まりな世界観に圧倒されます。

ワタシはいつかこの作品を映像化したいという願望を持っていますが、、

戦時中のよう世界設定と謎の敵「テロリン」の存在。

まずは簡単にあらすじを

「テロリンを殺せ」―ラジオからは戦意高揚の歌が流れ、興奮状態の民衆は暴走を繰り返しリンチ事件を起こす。この国の狂気に煽られ志願兵となった労働者の椹木は、愛人の寛子を売春宿に沈め、対テロリンの最前線である大陸に渡る。そこは究極兵器「神充」争奪戦が展開する殺戮の地だった。血煙が舞い屍肉が発酵する恍惚の桃源郷で、椹木と彼を追った寛子は、けだもの以下の存在と化してゆく…高濃度高純度の戦争小説。

吉村作品らしい「想像力の限界まで酷使して」読むべきドラマです。

描こうとしている映像がかなり強烈。

結構なボリュームがあり、小説としては時に暴走気味に見えるところもありますが、それでも一気に読ませる表現力と物語の展開はかなり面白いです。

第1位『クチュクチュバーン』

ワタシの中ではもうこれが一番です。

代表作です。

この人の頭の中はいったいどうなっているんだろう?

と、純粋に考えてしまったほどものすごい世界が広がっています。

あらすじ

ある日突然、世界のすべてが変わる。蜘蛛女、巨女、シマウマ男に犬人間…地球規模で新たな「進化」が始まる。究極のグローバリゼーション?新しい人類の始まり?「巨大な塊がクチュクチュと身をよじらせて、バーンと爆発する」。小説界を震撼させた、芥川賞作家、驚異の文学界新人賞受賞作。

騙されたと思って是非これを読んでみて下さい。とりあえず生半可な衝撃では済まないはずです。

ワタシは実際この作品を読んで吉村萬壱という作家を知り、吉村作品を読み漁るきっかけとなりました。

でぃすけのつぶやき

想像力って人それぞれ差があって、小説という媒体は各人読み手の感性に最後の仕上げを託すことになります。

映画は音も絵も全てを仕上げて観客にぶつけることができますが、文字はそれができません。

しかし、たまに文章を超えた何かをぶつけてくる作品があります。

それは圧倒的なビジュアルイメージであり、鮮烈な、まさに色まで鮮やかに突きつけてくるような文章表現が存在します。

吉村萬壱は、数少ないイメージをぶつけてくる作家です。

知らずに生きていくのはもったいないですよ!

 


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