山田孝之が脱獄王を怪演!テレビドラマ『破獄』の凄まじさ。

録画したまましばらく放置されていたドラマを、子どもたちが寝静まった後に妻さんと発見。

こりゃうっかり観るには失礼にあたるくらいのすごい作品でした。

 

ワタシは正直に申しますと、テレビドラマってあまり興味がありません。むしろちょっと敬遠しているくらい。

だって、何観ても楽しめてしまうという特異体質なもので、それが最終回直前だろうが、あと20分で話が終わろうが関係なく見たら楽しめてしまう。

横で最初から観てた妻さんには毎回驚かれます。

まったく興味があるんだかなさ過ぎるんだか分かりませんが。

ただ見終えたあとに何も残らない

テレビドラマはやはり消耗品なんですかね?

そんなワタシが久しぶりにテレビドラマを観た後にぐさっと刺さる衝撃を受けた作品と出会いました。

それが冒頭に書いてあるテレビドラマ『破獄』です。

http://www.tv-tokyo.co.jp/hagoku/

とにかく山田孝之。

山田孝之の表現力はやはりものすごい。

山田孝之の鬼気迫る演技に注目!テレビドラマ『破獄』を観ました。《ネタバレなし》

 

この話はもともと吉村昭による同名小説のドラマ化になります。実は1985年に一度ドラマ化されています。

その時は緒形拳さんが脱獄王を演じたようですが、今回は山田孝之。

山田孝之さんと言えばもう超がつく個性派俳優として最近でもバリバリ活躍してますよね。ワタシは不良映画『クローズ』での無敵っぷりが好きでした。

この天才脱獄王と対峙するのがビートたけし。

もうこの2人が収まる絵、これだけで成立したようなもんですがこれがまたすごい物語だったんです。

あらすじ

昭和17年。東京・小菅刑務所の看守部長・浦田進(ビートたけし)の耳に、秋田で無期懲役囚・佐久間清太郎(山田孝之)が脱獄したとの情報が入る。

かつて小菅にいて情に厚い浦田だけには従順だったが、青森でも破獄した危険人物だ。ところが3か月後、浦田の家に佐久間が突然訪ねて来る。人間扱いしない秋田の看守を訴えて欲しいと言う。しかし隙をついて浦田は通報。囚われた佐久間は網走刑務所へ収監される。さらに浦田も網走の看守長として転任することに…。

こうして戦前から戦後にかけた二人の闘いが始まった。

 

派手なアクションはないし、基本的に独房に入れられっぱなしの佐久間と浦田との攻防がメインなのでドラマはとても静かなまま展開していきます。

しかしこの静寂が

ものすごい緊張感、となるのです。

特筆すべきはこの両者の心理戦

特に鬼気迫る演技を全力で放つ山田孝之がすごい。目を背けたくなるような描写もあるのですがそれすら目が離せない…というなんとも説明しづらい状況に取り残されます。

脱獄に関して天才的な佐久間を封じ込めるため、手枷足枷で動きを封じ込めたり、心を挫くために色々と語ったり、冬の寒さには暖かい塩湯を用意したり…

この攻防はなかなか目が離せないものがありました。

テレビドラマの枠に収まらない、スケールの大きな作品。

途中からこれがテレビドラマとして作られたということを忘れていました。

関東大震災から第二次世界大戦、そして戦後の復興。

日本の激動の時代を看守という立場から覗くことで、ワタシは初めて知ったことが多々ありました。

例えば戦時中の囚人たち。

確かに考えてみれば戦争中だろうと収監されていた人はいたでしょうし、またそれをしっかりと警備していた人たちがいたのです。

囚人たちが工事に駆り出されたり、防空壕に逃げる訓練をする描写などがしっかりと描かれています。

戦後GHQによる収監に対する介入もなかなか見応えがありました。

脱獄王と看守との息詰まる攻防戦、そこに収まることのないスケールの大きな作品だった『破獄』

しかしやっぱり山田孝之の怪演がこの作品のクオリティをぐんと高めていることは間違いない。

何でも今回この脱獄王を演じるために過酷な食事制限と肉体改造を行って挑んだとようで、役作りの段階から既に極限の闘いは始まっていたようです。

 

と、ここまで書いたもののこれ放映されたのがもう2ヶ月近く前のこと‥もう一度見たいという方はオンデマンド配信を利用するしかなさそうです。

今のところ『破獄』を扱っているのはひかりTVが配信しているようです。

ドラマ『破獄』/ひかりTV


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