ピアノを始めるきっかけとなったショパン名曲ベスト3を紹介します。
ピアノの詩人と呼ばれた天才・ショパン
今もなお、この人が紡いだ旋律は美しいまま。
ポーランドが生んだ人類の至宝にしてピアノの詩人。
ロマン派を代表するこの作曲家は今もワタシの心を掴んで離しません。
美し過ぎる旋律
様々な形式を取り入れた繊細な進行
鍵盤の上で見せる半音階の和声の数々‥
まさにピアノの新たな表現を開拓した天才作曲家であります。
今日はワタシが愛するショパンの名曲を3つ選んでみました。ショパンの楽曲はどれも素晴らしい完成度がありますが、その中でも特に愛する3作品を。
ワタシが愛したショパンの名曲ベスト3
スケルツォ第二番 変ロ短調
壮大な構成が見どころの曲です。
目まぐるしく変わる調、音数の多さに耳を奪われがちですが、しっかりと聴かせる美メロは健在。
本来《スケルツォ》はイタリア語で「冗談」を意味するもので、どちらかと言うと小規模な楽曲が多いカテゴリーなはずなのですが‥
ショパンは詩人であり、冗談なんて通じないのか‥?
それともこれがショパンなりのジョークなのか‥?
とにかく聴く側・弾く側にとっては冗談じゃない大作です。一度練習したことがあるのですが、まあ早々に挫折しましたよね。
愚痴はさておき、ピアノだけでここまでドラマチックに作るショパンのピアノ愛を味わいつくしましょう。
12の練習曲 作品10 第12曲
いわゆる「革命」と呼ばれるやつです。
左手泣かせの鬼アレンジ、もう腱鞘炎覚悟です。
あのフランツ・リストでさえ初見で弾けなかったと言われるこの難曲。
しかし左手に気を取られてばかりはいられません。
悲哀に満ちたメロディをちゃんと奏でること。
まさに革命が起こりそうでした。
…とワタシの過去の練習風景は置いておいて
この曲はショパンの中でも割とポップといいますか、メジャーに知られているのではないでしょうか?
エチュードでは第3番の「別れの曲」もかなり定番になっていますね。
ただ、今はもうワタシはこれを聴くとラーメンズの片桐仁さんしか出てこないのですが…
ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53
英雄ポロネーズ
ワタシがピアノを始めるきっかけとなった運命の曲です。
特筆すべきはその構成
インパクトある入りから、早々にサビで聴く人を一気に引き込みます。
そしてそこから凝った技巧を駆使したアレンジ、場面展開の雄大さ。
持てる技術を総動員し、一番気合を入れて弾きたいサビでは要求される和音の多さに驚く。
まさにこれを弾きこなしてこそ英雄。
結局10歳から始めたワタシは弾きこなすことは出来ませんでしたが、今もこの曲を聴いて勇気をもらっています。テンション上がります。
あとがき
かなり悩んで悩んで3つ選びました。
10歳からピアノを始め、ずっとショパンを聴いてきました。
ショパンの曲は美しいだけでなく、良く聴くと複雑な構造を持っていることが分かります。
それが聴くたびに表情を変化させ、色褪せない魅力となっていることでしょう。
よくクラシックの名曲たちをロックや他のジャンルにアレンジしているものを聴きますが、ショパンの曲はピアノ以外再現することは難しいような気がします。
ベートーベンは気軽にロックにアレンジできるけど‥
ショパンはピアノ以外では上手くカバーできない。ショパンの曲は、ピアノじゃないと表現出来ない。
なんか、ピアノの詩人の意地を感じます。
またピアノ、練習したいな。。