大変な世の中になって変化する幸せの形<雑記>

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今やライフスタイルは多岐に細分化され、昔のように世代ごと、地域ごとに習性や規則に縛られることなく個人の生き方をより自由に選択し易い時代になりました。

 
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個の尊重、霞む指標。

 
昔々、この国は終身雇用制度というシステムによってある程度のバランスを保ちながら生涯を遂行することが出来ました。
その時代ごとに色々な問題はあったのでしょうが、大きな土台としてこの生涯を支えて貰えるという制度のおかげで、良くも悪くも今日までの発展があったのだと思います。
 
ワタシたちが直面している不況感からすると、いつクビになるか分からない状況で働き続けることのストレスは凄まじく、かつての終身雇用制度に憧れに似た想いを抱くのも無理はありません。
 
ただ物事にはそれなりに副産物が生じるものです。今の人が憧れる安心感を生む制度も実は今のワタシたちを縛りつける暗黙のルールを産み落としていたのかもしれません。
 
例えばみんながみんな一定の安心感のもとに幸せを追求しようと思えば、自ずと幸福の均一化がなされるはずです。
 
周りが買うからワタシも買おう。
良い会社に入れば安心
その為には塾で勉強
就職して、結婚して子供は2人、
車を買って、連休は旅行に
家を建てて、そして死ぬまで働く
 
これはギリギリワタシの世代では通ずる合言葉のようなモノです。今聞くと呪詛のように響くものがありますが、当時はこうした分かりやすい幸せの形というものがありました。

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Fitter Happier

話が少し逸れますが、ワタシはRadioheadというバンドがすごい好きです。
彼らの世界的出世作として知られている『Ok コンピューター』という作品があります。
どこか温かみのあるバンドサウンドと無機質なアレンジ、そしてなんといってもシニカルな歌詞が相まってとても素晴らしいアルバムに仕上がっています。今聴いても飽きることなく愉しめると思います。
 
さて、このアルバムの中に一曲歌詞をコンピューターが淡々と発音しているだけの楽曲があります。イギリスの中産階級の幸せリストを読み上げるだけのこの曲、最後の1文が物凄い皮肉に満ちていてなんだかこのアルバムを象徴しているかのような曲があり、これがアタマに残っているんですよね、ずっと。(調べてみて下さい、凄いこと言ってます)
 
 
今は個々に好きな生き方を追求することが可能な世の中になりました。それはインターネットによる情報の解放が要因です。
これにより今まで正解だと信じられてきたモノ以外の幸せの道を探すことが容易になりました。
素晴らしい時代の幕開けだと思います、ワタシは。
 
だけどそれは運良く自分のやりたいことや好きなことが見つかった人に限っての話です。
 
自分の追求するべき道がある人にとってはインターネットはまさに最高のツールとなります。しかしある人にとってはインターネットは情報の氾濫、混乱の元凶にしかならない場合もあります。
そんな情報交錯時代においては幸福のロールモデルは存在しません。人それぞれですからね。
 
 
正直どちらが幸せだったのかは分かりません。ただ、昔のようにこうすれば幸せになれると信じることが出来た時代も、信じる対象があっただけ良かったのかもしれません。

情報の洪水が天地を沈める

 
異常気象に災害、政治・経済の閉塞感、より生き抜くのが困難になってきているのを刻々感じる今日この頃。
 
ワタシたちは好きなこと、興味あることにダイレクトで繋がることが出来る時代に生きています。
好きな暮らし方を選び、かつて強いられてきたであろう幸せの形にハマらなくても良い時代が来たのです。
 
しかしそれは同時に何も得ることが出来ない層を生み出してしまったということでもあります。
導いてくれる幸福のロールモデルはもう存在しません。
 
ある日突然、さあ自分なりの幸せを探してください。と。
 
こうすれば幸せだろうと大量の情報が押し寄せてきます。しかしそれに対してどれだけ自分の欲しい情報を得ることが出来るのか?今はひょっとしたらトンデモナイ時代なのかもしれませんね。
今の子供たちは早くからインターネットと触れ合える状況ですから。
 
 晩婚、ひきこもり、少子化、最近問題として取り上げられる諸々の事情は、個々が選んだ幸せの結果なのでしょうか?それとも選べなかった結果なのでしょうか?
 
 
ワタシは家族がいて、家族と過ごす時間が一番幸せを感じています。この時間を少しでも長くしたいと思い、その方法や価値観を追求する日々を送っています。
 
結局ワタシは自分なりに考えて敢えて昔から言われてきた幸せの形を追いかけるのも悪くないなって思います。
 

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