煙草は創作活動のスパイスになるのか?煙草と作曲家について。
せっかく築き上げた習慣が一つまた崩れてしまいました。それは禁煙‥
飲み会が続いたり、出張が続いたりしてつい悪癖が再開してしまった形です。
しかし煙草で作業が捗るような気がするのは一体なぜなのか?ワタシ程度でもこの効用があるのならば、偉大なる作曲家にとっての煙草とは何か意味があったりするもんなんでしょうか?
作曲家にとっての煙草
良く聞く話しで、歴史に残るロッカーたちはドラッグの常用により命を落とすこともしばしばありました。
さすがに煙草とドラッグでは比べ物になりませんが、そうした嗜好品が創造に何かしらの効果を与えたのでしょう。
古くはあのブラームス氏。
彼は一曲に10年かけるほどのスーパーライターですが、彼は葉巻を愛用していたことで知られています。
またフランスのラヴェルやドビュッシー氏も煙草好きで、ラヴェルに至ってはニコチン中毒で身体を壊す程だったようです。
私の尊敬するプレイボーイ・リストは当時神に近い程の人気ぶりで、ご婦人達は彼の吸殻を奪いあったようです。聖遺物として首から下げ持ち歩いた人もいたようで。
そしてクラシックまで遡ることなく近代・現代においても煙草は音楽のある風景に溶け込んでいるもので、私の好きなロッカー達はいつだってくわえ煙草でかっこ良く佇んでいます。
ワタシの好きなロッカーたちで煙草を吸っていない人を探す方が難しいくらいです。
彼らにとって煙草がどのような効用を与えたのか知る由もありませんが、恐らくそんなこと考えずに好きだから吸っていただけなのかもしれませんが…
ジャンルは違いますが脚本家の倉本聰氏は煙草がなければ書けなかったと名言していますし、やはり創作作業に何かしらインスピレーションを与える一種の気分転換としての役割が強いのでしょう。
時代は変わり
最近ではやたらと禁煙運動が盛んになり、愛煙家は肩身の狭い思いを強いられています。
かつてのロッカー達は行動や生き様も含めて自分たちのブランディングに成功していたかと思います。
本人たちが自覚していようとなかろうと。
それらは時代も重要な要素の一つだったと思います。
今はやたらと健康ブーム。
禁煙は勿論主流になり、例え創作物とは言え喫煙シーンには文句がつく時代です。
ロケンロー達もまた堂々と煙草加えてパフォーマンスする時代は終わってしまいました。
作曲家・すぎやまこういち氏はこの禁煙運動を嘆き、筒井康隆氏はこの禁煙ブームを皮肉る作品として描いています。
最早作品創作に与える効用どころか、モチベーションになってしまう時代です。
タバコ、不思議な文化ですね。
一般人の煙草。
ワタシの場合、普段は全く吸いません。
しかし、飲み会とか出張とか日常から少し離れてしまうとつい吸ってしまう傾向にあります。
昔は結構ハードスモーカーでしたから随分とましになりました。
昔と今とでは状況もそれなりに異なっていて、以前は一日中好きな作業に没頭する日々でして。
好きなだけ作って、悩んで、行き詰まって、タバコ吸って…
作業の中に喫煙がセットになっていた感すらありました。
しかし今は作業時間は1日の中でも本の少しですし、娘もいますし、そう簡単に息抜きとしての一服はできません。
少しタバコから距離を置くと分かるのですが
タバコを一本吸うことがイコール息抜きになるとは限らないということです。
切ないかなこの悪しき習慣によりどのくらいの時間と費用が燃えていったかを考えると背筋がゾッとします。
息抜きのつもりで費やしてしまったモノの大きさに、自分でも驚きです。
ということで今は作業中には喫煙しなくなり、タバコはあくまで飲み会の時に限るようになりました。でもまだ吸っているという事実は変わりません。最近は急に辞めたらストレスになっちゃうからいきなりは辞めないという甘い戯言を盾にコソコソ吸ってしまう日々です。
早いとこきっぱりと断てるのが理想ですが‥
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