映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~を大真面目に語ろうと思います。
家族みんなで大笑い
映画の楽しみ方って、これも良いよね?
Amazonプライム会員の無料お試し期間がもうすぐ終わりますが、これもう止められないって感じです。毎朝の作業はAmazonミュージックで気分に合わせて何かかけてますし、寝る前にプライムビデオで映画観て‥って感じで。
そして家族で映画館ごっこ、これもまたAmazonプライム会員がもたらした新たなブームとなりそうです。これは寝室暗くしてMacBook持ち込んで(うちにはタブレットがないんです)みんなで川の字になって映画を観るんです。
作品のチョイスは6歳の娘ちゃん。
今回の上映作品は『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』
いやー面白かったです。先に言ってしまうけど。
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~家族みんなで笑って感動して。
ワタシがクレヨンしんちゃんの感想をブログに書く、なんて想像もしていませんでした。もっとミニマリスティックでシンプルで好きなことを淡々と書いてきたというのに、まさかの超娯楽ファミリー向けエンターテイメント作品を、、この先入観が良い意味でトンデモナイ裏切り方をしてくれたんですよね。
しかしクレヨンしんちゃん、これワタシが子どもの頃からやってますよね。まさか自分の子どもと一緒に観て笑うなんて、、ちょっと不思議な光景でした。
あらすじ
父・ひろしは、メキシコの町に生息するサボテンの実を集めるため、転勤を命じられる。 一家そろっての引越しを決意したみさえやしんのすけたち。 春日部のみんなと涙なみだのお別れ。 そして辿り着いた町の名前は「マダクエルヨバカ」 個性いっぱいのお隣さんたちに囲まれて、楽しい毎日がスタートするはずが… 待ち受けていたのは人喰いキラーサボテンだった~! しんのすけとメキシコのご近所さんたちは、この絶体絶命の大ピンチを乗り越えられるのか?! 町の平和は、しんのすけに託される! (C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015 Amazonプライムより引用
随所に光るリアリティが親心をくすぐる。作品の見所はここ。
この作品、実はとても良く出来ているすごい作品だと思いました。いつものレギュラーメンバーたちが冒頭で姿を消し、まったく新しい環境に飛び込んで新キャラクターたちと展開するという流れ。
そして正体不明のモンスター、(サボテン)に襲われるというパニックムービー的な展開。これいつもの友達たちや仲間たちだったらこのパニック感薄かったんだろうなと思います。
やっぱパニック物は知らない環境で未知の化物に襲われてこそ迫力ありますからね。
人喰いキラーサボテンが容赦なくキャラクターたちを飲み込んでいく場面は恐怖を煽りますし、倒しても倒しても復活する設定はパニック物としてなかなか良い感じに作用しています。
しかし、この作品
ワタシが一番心をくすぐられたのはちょっとしたリアリティなんです。
これがこの作品を最高のファミリー向けエンターテイメントとして成立させているのだと豪語したいです。
それは妹のひまわりちゃん。
パニック物の映画っていかにモンスターや災害から逃げるか、その逃げる様をきゃあきゃあ言いながら緊迫した映像を続けられるかに重きを置かれます。ジェットコースター、と比喩されるように、ちょっとした安心をさせたと思ったらまた再びドンっと驚かす演出や、絶望的な設定をどんどん加えていってキャラクターたちは知恵や肉体を駆使してそこからボロボロになって脱出するような。
この作品も構図はそれに近くて、知らない環境で事件というかサボテンに襲われる、逃げられない状況になりじゃあサボテンを倒そう、という流れになります。
しかし、そんなパニック映画の流れの中に超リアリティをちゃんと描くことでこれが単なるB級モンスター映画で収まることをうまく回避しています。
そう、それがひまわりちゃんの描き方。
クレヨンしんちゃんの妹ひまわりちゃんという赤ちゃんがいるんですけど、これがサボテンから逃げ切ったシーンや、一息つくシーンでちゃんとオムツを変えるんです。
母みさえはサボテンたちや今の状況を心配する一方でちゃんと赤ちゃんの心配をしてるんです。
この感じがとても良かったです。抱っこひもで赤ちゃん担いで全力ダッシュとか、音を立てられない状況でオムツでぐずり出したりとか、とにかく子育てした親が見て笑いよりも、なんかそうだよね、みたいな感じになります。
また籠城して救助を待つかどうかの時にもミルクが必要、みたいな。
このリアリティが親の心をぐっと掴むこと間違いなしです。
新しい映画の楽しみ方を知って。
予想以上に面白かったこの作品。まさかクレヨンしんちゃんでこんなにも真剣に感想を書くとは思いませんでした。でもホント良く出来てると思います。
冒頭の別れ、そこに至る流れも良いですし、新しい環境も割りと丁寧に描いてます。
何より悪の組織みたいなわかりやすい悪人がいないのも子ども向けし過ぎてなくて良かったと思います。それでいてちゃんと色々な人物が出てくるので人間ドラマとしても成立してますしね。
それまでワタシは暗くて残酷で、ちょっと癖があって、観終わった後に独りで色々考えたりするのが映画の醍醐味だと思ってました。
だから実際そういう作品ばかり観てきたし、そういうのを観終わってから孤独に感想を書いたりするのが好きでした。
今回家族みんなで笑いながら観て、映画ってこういう楽しみ方もあるんだなって素直に思いましたね。しかも自宅っていうのが良い。赤ちゃん泣いても良いし、トイレの時は止めておけるし、なんならそのまま寝ちゃえるしね。
クレヨンしんちゃんシリーズ、このまま全部観てしまいそうです。
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