魑魅魍魎の世界観に圧倒されて『ナイトブリード』を読んで。

『ナイトブリード』を読んで/disk本/映画/感想

相変わらずこの手の世界観が好きで、古本屋で見つけると衝動買いしてしまう友成作品。

さて、今回はどんなグロテスクな世界が待っているのでしょうか?

先に紹介しておきますと

この作者・友成純一氏は小説家、コラムニスト、映画評論家といった肩書があるようですが、ワタシの中では完全に「変態ホラー小説家」です。

全ての作品を読んだワケではないのですが、その圧倒的なまでの人体破壊描写、には一度読んだらもう大変な後遺症をもたらします。

多少耐性のあるワタシでもかなりのインパクトでした。

そんな友成作品の1つ『ナイトブリード』を読み終えました。

 

 

『ナイトブリード』を読んで/disk

グロ注意 魑魅魍魎の世界観に圧倒されて『ナイトブリード』を読んで

今から五年前、日本全土を襲った大地震。誰もが“感じた”地震だったが、不思議なことに何も被害はなかった。幻覚地震と呼ばれるその地震の後、今まで目に見えなかったものが、日本各地に出現するようになる。魔物、妖怪、物の怪などが現実の世界に現れたのだ。 … Google Booksより引用

とまあ、あらすじを読むだけで既に奇々怪界です。

人間の適応力はすごいもので、そんな世の中になっても意外と妖怪と共存することにすっかり慣れて、人々は「宗教」に救いを求めるようになります。

人間を襲う妖怪を武力で退治する「妖怪対策機動隊」

鉄十字教団と対立する黎明教団、妖怪使いに鬼…

この魑魅魍魎の世界と化した日本は果たしてどうなってしまうのか?

読みどころ

ポイントはやっぱり友成作品の醍醐味である人体破壊の描写でしょうか

正直なところ、「幻覚地震」という現象は面白かったですが

後は鬼だの妖怪だのが現れる程度です。それでも充分にすごい話ですけどね。

キャラクター達に味わい深い個性はあまりなく、どちらかというとちょっと「ありきたり」なカッコつけ感が否めません。

なのでとにかく

vs鬼、vs妖怪の描写、に注目したいところです。

人間がアブラ虫とかを見て嫌悪する、それとまったく同じように妖怪は人間を見て嫌悪し、虐殺する

そんな視点の転換が分かりやすい、というか想像し易かったです。

でも得意なこのスプラッターな世界観もイマイチ盛り上がりに欠ける

終盤の大ボス的な妖怪による人間を文字通り滅茶苦茶にする場面においてやっとエネルギーが溢れているように思えますが、、

そして良く見ると最後に

第一部完

…そうか、まだ序盤だったから盛り上がりに欠けていたのか?と承知したワタシ。

そして続編は存在しないことを知り、またしても微妙な表情をしたワタシ。


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