永瀬隼介が三億円事件を題材にした小説『閃光』の感想。勝手に映画化キャスティング

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三億円事件を題材に扱った小説『閃光』がかなり面白いので勝手に映画化しちゃいます。

 

ここのところ続いています、三億円事件熱。

そんな熱はもちろんワタシが勝手に発症している興味熱であります。

きっかけはモンタージュのテレビドラマ化。それに合わせてワタシの好奇心もくすぐられ、三億円事件を扱った作品を続けて読んでいます。

 

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映画化するならこのキャスト『閃光』《ネタバレなし》

ワタシが以前住んでいた場所が事件現場と近かったこともあって、昔からこの三億円事件についてはある程度知っていたし、興味もあって事件にまつわる話や小説を何作か読んだりしていました。

そんなワタシがここ最近、再び好奇心をくすぐられて再読しています。

今回は得意の勝手にキャスティングです。

他に読んだモノはどうしてもルポ的な要素が強く、あまりアタマの中で映像化することはありませんでした。

しかし今作はかなりドラマチック。

読み出して早々に脳内で映像化が始まりました。

あらすじ

玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに、緊密な文体と重層的なプロットで迫る!『19歳一家四人惨殺犯の告白』で読者を震撼させた著者がものした、犯罪小説の白眉。

「BOOK」データベースより

勝手にキャスティング『閃光』

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滝口…でんでん

片桐…青木崇高

藤原…玉山鉄二

宮本…新井浩文

吉岡…渡部篤郎

緒方父…寺尾聰

真山…橋本愛

回想シーン

緒方純…菅田将暉

ちょっと豪華すぎるキャスティングですが、もうワタシの中ではこのキャストでバンバン動きまくってました。

渋さと不気味さその両方を兼ね備え、まさに怪演できる俳優として滝口役をでんでん。

その滝口と反発しながらもタッグを組む熱血野心家・片桐には危険な香り十分な青木崇高

是非このコンビが三億円事件の謎を探るこのドラマを演じて欲しいですね。

さらに脇を固めるのも超豪華。

キレ者上司に玉山鉄二、

などなど、これ映画化したら面白いだろうなーって。

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三億円事件の闇

ここのところやたらと三億円事件について扱う書籍を読んでいますが、ほんとこの事件は「謎」が多いです。

あれだけの捜査員を投入した大事件です。

しかも他の事件と比べても圧倒的に多い遺留品の数々。

やはり解決できない理由があったとしか思えません。

でもそういう謎があるからこそ、ワタシは楽しめるんですけどね。

この解決できない理由、という部分がミソな今作品。

早速見どころ交えご紹介。

皆さんも脳内再生する準備はできましたか?

戦後最大の未解決事件、その闇は深い。

この事件はあまりに有名で、概要はもちろん皆さんご存知の通りかと思います。

そしてまた、いくつもの「真相」と呼ばれる解説もたくさん存在します。

この物語はそんな昭和の大事件を題材に、独自の解釈で真相を上手に作りあげていると思います。

ワタシ個人的に、この事件の真相は以前もレビューをしましたが一橋文哉の『三億円事件』が1番近いんじゃないかな?と思っていますが、今作の真相もまた納得いきますね。

説得力のある仮説を立て、それを見事にドラマにしている。

登場するキャラクターたちの造形もなかなか良く出来てますし、そんな彼らたちが事件を起こす回想シーンはとても説得力があります。

きちんと情報として処理しきれてる感じがして好印象です。そこにちゃんと自分の仮説を当てはめているので無理がないんですよね。

そして刑事モノとしての出来栄えもなかなか。

若手熱血タイプと定年間近の老刑事のコンビっていうありがちな設定なのに良いんです。

なんか絵になるというか。

三億円事件の謎を解明するために、警察の暗部に触れてしまい捜査を外される2人。そこから勝手に捜査を再開する2人。

絵になるなー

今回もネタバレはしないようにこの感想を書いていきますが、この作品の魅力は三億円事件という最大級の未解決事件を題材に、独自の解釈を加えて展開しているストーリーでしょう。

そして濃いキャラクターたちはこの骨太なストーリーに翻弄されながら真実がどんどん剥き出しになっていく様は圧巻です。

サスペンスとしてしっかりとした完成度を持っています。

ちょっとボリュームある一冊ですが、三億円事件について興味のある人、ワタシの勝手にキャスティングが気になる人、サスペンス好きな人は是非読んでみて欲しい作品です。

結局時効となってしまった以上、この事件の真相は誰にもわからないのですが、いつか坂本龍馬殺しのように突然犯人が語りだして欲しいものです。

「あれ、実はオレがやったんだ…」って。

なんかロマンありますね~


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