日記とデータは別物。だけど日記を書き続ける理由。
日記とデータは違う。
ライフログを何年も収集してきたワタシが思うのはこれです。
ここを間違えてしまうと後々面倒なことになります。
何を目的に振り返るか?
例えるならその日がどんな日だったのか?を思い出として蘇らせるのか、それとも情報として呼び出したいのか?
最終的な目的を設定するとライフログと日記は続けられると思います。
今日はそんなお話です。
日記やライフログのデータは目的によって使い分けること。
ライフロガーのワタシはもう何年も日々の生活の記録を続けてきました。
それこそ他の人は気にも止めない些細な出来事も。
学生時代はノート。これに手書きで記してきました。
社会人になってからは手帳。
最初の何年間は色々な種類のものを試しましたが、モレスキンと出会ってからは一途に使い続けてきました。
その間、手書きで書いてきた内容は
・一日の出来事/箇条書き程度。
・毎回の食事内容
・タバコの本数
・収支
・読んだ本/観映画
・その他メモ
だいたいこんな内容を一日のまとめとして続けてきました。
この時点ではワタシはまだ情報と日記との違いを自覚はしていませんでした。むしろこの頃は内容こそ決めていたものの書き方は毎年違ったり…それでも毎日書き続けてきました。
そんなワタシに衝撃的な事件が起こります。
そう、iPhoneの登場です。
iPhoneというかスマートフォン、これがワタシのライフログシステムに革命をもたらしました。
これまでは当然すべて手書き。
振り返りながら書くから
「あれ?今朝何食べたっけ?」なんてことはしょっちゅうあったし、仕事が忙しくなって時間が取れなくなるとある程度まとめて書くこともありました。
しかしスマートフォンはこうした悩みをすべて解決してくれました。
しかもGPS、画像のExifデータによりこれまで自分では知りもしなかった情報をも記録することが可能になったのです。
手書きのアナログ日記は非常に不安的な記憶をもとに書かれたものになり、日記は作られた思い出ばかりが残ることになります。
日記はこれでも構わないのですが、情報となると話は別です。
何を食べたか?一つとっても
日記ならばなんとなく美味しかったです。で済む話も、情報として欲しい場合はちゃんと「何を」食べたか知りたいわけです。毎回食事の前に写真を撮っておけば視覚的に何を食べたか分かるし、画像データから撮影日時、場所、機能によっては天気まで分かるのです。
これはもう革命です。
つまりこれまでちくちくと思い出しながら書いてきた思い出は、一枚の写真を残しておくだけで立派な情報を残すことが可能になったのです。しかも正確に。
こうしてワタシのライフログシステムはiPhoneを使ったデジタル情報のログと、手帳を中心とした思い出を残しながら2軸で展開し、今日に至ります。
こうなるとふと疑問に思うことがあります。
すべて情報として残せるのだから最早「日記」は必要ないのではないか?と。
日記という極めて感性的な、主観的で曖昧なものをわざわざ書き残す手間や労力は必要ないのではないかということです。
先程も言いましたが一枚写真を撮っておくだけで必要なデータも、写真としてその瞬間の感情すら残すことが可能なのだから。
それでも手書きの日記をやめない理由。
最後になりますが、ワタシはそれでも手書きの日記はやめません。
去年からモレスキンではなくシステム手帳に切り替えて運用していますが、日記というスタイルを変更するつもりはありません。
それは一つに感覚的なもの。
やはりスマホのフリック入力よりもペンと紙で書いているときのほうが鮮明に思い出したり、その瞬間に実はこんなことまで考えていたんだと、思い出すことが出来たりします。
写真は視覚的な効果は絶大ですが、その瞬間に至るまでの背景や感性まではすっかりしまわれてしまうこともあります。
またもう一つは書き残した手帳は「モノ」として手元に残る。
これです。
なんだかんだアナログ人間なので、すべてがデータとして保存できているという状態よりも、まるで古書のように本棚からいちいち出して読むほうがなんとなく好きなんです。
大量のモレスキンや手帳などのこれまでの日記帳は今も本棚にしまってあります。
たまにこれを眺めるのが好きなのです、例えデータとしては不正確でも。
でぃすけのつぶやき
ライフログも日記にも言えることですが
これらの情報は基本的に誰の役にもたちません。
あくまで自分のための、自分にしか価値のないものです。それこそ、将来偉人レベルにまで自分の存在価値が高まれば話は別でしょうが、、それにしたってそこまで膨大な量の情報は必要ないはずです。
ほんと、趣味にしてはあまりに地味ではありますが
情報は過去の自分とを繋ぐリンクになるし
日記は過去の思い出をすぐに呼び出すことができます。
この2種類をうまく使い分ければ、過去にタイムスリップすることも可能になるのです。
だからワタシは今日も書き続けます。記録も取り続けます。
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