100%解放した脳で人は神になれるのか?映画『LUCY』を考える。

我々の脳は、潜在能力の10%しか引き出せていない。

普段あまり考えることもありませんが、ワタシたちの頭の中に鎮座している「脳」

すべての思考も身体の反応もこの脳によるわけですが、昔から良く言われているのがこの10%神話と呼ばれる説です。

そう、脳を使い切れてないんじゃないか説。

しかも人類はまだ10%程度しか使えてないんじゃないか説。

そんなちょっぴり不思議なテーマを、得意のバイオレンスアクションに落とし込んだリュックベッソン監督。

あーーまたリュックベッソン作品だーーー

もし100%覚醒した脳を使えたら?映画『LUCY ルーシー』を本気で考えてみた。【ネタバレ注意】

またしてもリュックベッソン。

そう、実はつい先日観た映画もリュックベッソン監督作品だっただけに、なんとも不思議な感覚に陥りました。さてはワタシも脳の活動が活発に……?

とはいえ本作はリュックベッソンらしい、といえばらしい作品であり、これぞリュックベッソン劇場だったわけです。

カッコいいヒロイン、ド派手なアクションと市中をめちゃくちゃにするカースタント。そして時々ドキっとするようなバイオレンス。

このリュックベッソン劇場に今回はスカーレット・ヨハンソンとモーガン・フリーマンという2大豪華俳優をキャスティング。

個人的にモーガン・フリーマンが出てる作品はコケないだろう、という謎のジンクスを持っていましたが……

敵陣営は謎の韓国マフィア。

ただ、本作がこれまでとは少し違うのはバイオレンスアクションに冒頭から繰り返し触れてきた「脳の神秘」をテーマとして織りなすことで摩訶不思議な後味になっているということでしょうか。

あらすじ

『レオン』や『ニキータ』などクールなヒロイン像を打ち出してきたリュック・ベッソン監督と、スカーレット・ヨハンソンが初めて組んだアクションスリラー。体内に埋め込まれた特殊な薬が漏れたことで脳機能が驚異的に覚醒し、人間離れした能力を発揮し始めるヒロインの暴走を描く。通常は10パーセント程度しか機能していない脳が、100パーセントへ向かって覚醒していくヒロインを見守る脳科学者役に、オスカー俳優モーガン・フリーマンがふんする。

賛否両論のあった映画『ルーシー』の見どころ。

鑑賞後に色々情報集めてみたらわかったのですが、意外と賛否はっきり分かれている本作。

否定的な意見として多いのはやはり「脳が100%使えたからってこんなことにはならない」的な、非常にドライでアカデミックなものでした。

一方で楽しめたって意見もたくさん見かけて。

ワタシも立ち位置を先に言っておくと後者のほうです。

素直に楽しかったなーって思う作品でした。

物語の導入としては強引だけど面白くて、前半のマフィア登場シーンはスリリングでしたね。日常が突然よくわからないファンタジーに変化してしまうっていうのが、映画や小説など、物語の醍醐味なわけですが大事なのは日常をどう変化させるか?です。

突然運び屋から荷物を預けられてしまい嫌々その物語に放り込まれてしまう主人公。

言葉が分からないっていうのもポイント。感想としてはズレてるかもしれませが、ファイナルファンタジーX、『ディア・ハンター』などとにかく知らない言語というのはまさに「無知からくる不安の象徴」なわけです。

主演のスカーレット・ヨハンソンの演技も良かったと思います。

知らない言葉とヤバい状況に事態は良くない方向にしか流れてないことだけは分かるあの緊張感。

冒頭は本当良かったと思います。

(ちょっと分かりやすいメタファーな映像挿入はくどかったですが…)

また物語のテーマに沿って次第に人間らしさを失っていくわけですが、『攻殻機動隊』よりも良かったんじゃないか?と思えるほど。これは「何も分からない」から「すべてを知る」という主人公の進化を的確に演出したんじゃないでしょうか。

ルーシーが覚醒してからは正直いつものリュックベッソン劇場なわけで…だけど本作はそこから「脳の神秘」を巡る冒険が始まるのです。

覚醒した「脳」が見せた景色の果てに。

結局この作品の感想を語る上で触れずにはいられないのですが

この脳を巡る話。

劇中では脳が覚醒しあらゆる知識へアクセスすることが可能になったルーシーが、助けを求め脳科学者にコンタクトを取ります。

その脳科学者こそが我らがモーガン・フリーマン演じるノーマン博士。(安定感あります。彼が登場するだけでぐっと締まります)

彼の講義によると普段我々の脳は10%程度しか使えていないという。

これが例えば使える領域が増えてきた場合どうなるか?

20パーセント覚醒・・・身体能力が著しく向上し、痛覚等の感覚を制御・遮断できる
30パーセント覚醒・・・エネルギーや電気・電波信号の流れを感じ、視覚的に捉え、操ることができる
40パーセント覚醒・・・他者の肉体をコントロールできる
50パーセント覚醒・・・人間を含めた全ての物質を自在にコントロールできる
60パーセント覚醒・・・空間・重力の制御ができるようになる
70パーセント覚醒・・・肉体の変形制御および物質との融合が可能になる

こう解説していました。

まあ要するに無限の可能性があるわけです。『AKIRA』とかにも通ずる超能力的な設定。

ひょっとしたらワタシも覚醒しこのようなスキルを手に入れることができるのかも…?!

なんて思いましたが調べてみると

脳は90パーセントが使われないまま一生を終えるわけではなくて全体が同時に使われることがないだけ、というのが最近では広く言われている説のようです。

小さい頃「修行」すればかめはめ波が打てる!って本気で思っていたことを思い出しました。。

 

脳が覚醒することによってこれまで出来なかったことが出来るようになる。

そして脳がフルパワーに覚醒すれば人は肉体を捨て広大な知識と一体になることができる。

所詮我々の肉体は「知識」を後世に伝えるための容器に過ぎない。

脳と世界の知識とが直結したとき

神はそこにいるのでしょうか。

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これまで観た映画の感想はすべて本棚にしまっております。興味がありましたら覗いてみてください。