リュックベッソンが織りなすSF絵巻『ヴァレリアン千の惑星の救世主』の感想。

自分の想像力をどこまで形にして人に伝えることができるか?

ワタシはこれが人類の永遠のテーマであるように感じておりますが

この人の作品を観るといつも思うんです。

想像力とは無限の可能性であり

形にした瞬間にその可能性は消滅するのだと。

今日はそのことを改めて感じさせられた作品について語ります。

『ヴァレリアン千の惑星の救世主』が救ったものは一体何だったのか。リュックベッソンが織りなす壮大なSF大作を鑑賞。

リュックベッソンという監督いる。

カルト的な人気を持つ『最後の戦い』、『サブウェイ』さらには『グランブルー』、『ニキータ』から『レオン』と順風満帆にキャリアを重ねていった印象が強いのですが、その裏ではSFオペラ『フィフス・エレメント』でその性癖(?)を惜しげもなく披露し世界中を違った意味でざわつかせたことがあります。その後もそうした傾向は隠せなかったようで次々と作り続けてきました。

あくまでワタシ個人的な解釈ではありますが、、本当はどっちなんだろう?っていつも思う監督の一人です。

暴力と純愛を描かせれば素晴らしい絵を撮るし

ガチャガチャとおもちゃ箱をひっくり返したような空想科学ファンタジーを全力でやってみたり

はたまた脚本家としてそれはもうそうそうたるB級作品を生み出す旺盛さ。

一体、本当はどこを観てるんだろう?っていつも思うんです。

『ヴァレリアン千の惑星の救世主』はその中の一つ、空想科学ファンタジー物です。

この映画はもともとフランスのSFコミックを原作とする作品でリュックベッソンが監督・制作・脚本を手掛けデザインにあのトヨタのレクサスとコラボするなど色々と話題性も高かったのですが…

蓋を開けてみると評価はいまいち。

視覚、特殊効果は良かったものの実際には散々たる結果に。全体的な興行にも如実に現れていて、興行成績として1憶3500万ドルの損失を計上したとして、ヨーロッパ・コープのCEOが2017年をもって退任という事態を招くことになりました。

そんな前置きはこのあたりで。最近じゃどんな作品を観ても面白く感じてしまうワタシはどう観たのか?

あらすじ

28世紀の宇宙を舞台に、銀河の平和を守るエージェントの男女が巨大な陰謀に立ち向かう姿を、壮大なスケールかつイマジネーション豊かに描き出す。

西暦2740年。銀河をパトロールする連邦捜査官のバレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する「千の惑星の都市」として銀河にその名を知られるアルファ宇宙ステーションを訪れる。しかしその深部には宇宙を揺るがす邪悪な陰謀や、歴史から抹殺されようとしていたある秘密が隠されていた。

エージェントとしての腕は確かだが私生活ではいい加減なプレイボーイの主人公ヴァレリアン役を「アメイジング・スパイダーマン2」のデイン・デハーン、才色兼備の相棒ローレリーヌ役を「スーサイド・スクワッド」など女優としても活躍する人気モデルのカーラ・デルビーニュがそれぞれ演じる。共演にもクライブ・オーウェン、イーサン・ホーク、ルトガー・ハウアー、歌手のリアーナら豪華メンバーが顔をそろえる。映画.comより引用

映画『ヴァレリアン千の惑星の救世主』の見どころ

おそらく本作は『フィフス・エレメント』と比較されてしまうんでしょうが、それは仕方ない。何せ、もともと撮りたかった作品はこちらで、当時の技術では実現が難しいからとフィフス・エレメントを撮ったなんて逸話もあるくらい。

なのでどうしたって似たような雰囲気が出てしまうことは避けられないんでしょうが…

はっきり言います。

フィフス・エレメントのほうが面白い。

ミラ・ジョヴォヴィッチとブルース・ウィリスがおもちゃ箱のような異空間でドタバタ活劇を繰り広げたあの作品。当時すごいインパクトがありましたよね。

今回は技術の進歩を待ってついに実現したわけですが、実際にはそこまでの衝撃がなかったのは事実です。残念ながら技術の進歩を待っていたばかりに我々消費者の経験値も増してしまい、未体験の映像!ってことにはならなかったようです。

強いて言えば世間では酷評されたミスキャストについてワタシは肯定派です。

デイン・デハーンとカーラ・デルビーニュという美男美女カップルの冒険活劇は観ててやっぱり良いもんです。

いや、わかってはいるんですよ。

宇宙の秩序を守るためのエージェントっていう感じには到底見れない。

脇を固めるキャラクターたちもこれと言って強烈な個性はないし…特に歌手リアーナの謎起用についてはもう本当に理解に苦しみました…(彼女の登場シーンのために物語が突然停滞するんで余計に。。)

ただ

美男美女カップルの宇宙冒険活劇は観てて楽しいもんです。(2回目)

主人公は若き日のディカプリオを見ているような感覚になるし、ヒロインはどのシーンだって美しいしね。

ということで

物語とかそっちのけで

どうせ時間潰すんだったら美男美女眺めようか。

って作品でした。

でぃすけのつぶやき

ちょっとほろ苦い感想になってしまいましたが、結局のところこの手の作品はどれだけ映像にインパクトがあるか?という点に尽きます。

相変わらずのビジュアルセンスは炸裂しているんですが、このご時世それがどこまですごい衝撃力があるか?っていう話。

冒頭の美しい海辺と宇宙人の暮らし。

真珠で洗顔とかなかなか惹きつけるものがあるし、ガジェットも色々凝ってはいたんですが…

しかしこのリュックベッソンって人、本当にどっちを向いてるんでしょうね。

映画『レオン』はしばらくワタシの心の中のベストムービーに君臨していた作品だけあって、以降この手の作風を連発しているんでちょっと不安に…

個人的にはフランス版北野武って雰囲気かと思っていたのに。。

 

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