映画『サウスポー』の感想。お決まりのドラマで自分を奮い立たせる。【ネタバレ注意】

CULTURE

毎日同じことの繰り返しで刺激がない、とか

日々忙しすぎて、心も身体もすり減らし

明日への希望なんて持てない

そんな、今の生活になんとなく満足していないのなら、ベターだけどこの手の映画で自分の感性を刺激するのがおすすめ。(鑑賞後は身体も鍛えたくなるかも)

そう、ベターなんだけど結局は泣いちゃうし、気がつけば自らを奮い立たせてるから。

映画『サウスポー』の感想。使い回され続けるドラマはどこへ向かうのか?【ネタバレ注意】

先に結論を言うと

元気がないときにこそ観て欲しい。

というのも、この手の作品はだいたい観る前から内容はなんとなくわかるもの。

だからこそ観る側のコンディションやテンション次第で評価が分かれる。

かくいうワタシは日頃の仕事に追われ、疲れていたときに観たので

めっちゃ良かった。という感想になりました。

早速紹介していきましょう。

あらすじ

怒りを力に変える過激な戦闘スタイルのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、試合にまつわるいざこざが原因で妻を亡くす。生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、まな娘とも離れ離れになってしまう。全てをなくしたビリーはアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック(フォレスト・ウィテカー)の協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を図る。

愛する妻がこの世を去り、娘とも引き離され全てをなくしたボクシングの元世界チャンピオンが、再び頂点を目指し娘との絆を取り戻すため奮闘するドラマ。

どん底からの再起を図る主人公を、『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールが体当たりで演じる。共演にはオスカー俳優フォレスト・ウィテカー、『007』シリーズなどのナオミ・ハリス、『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムスら実力派が集結。監督を、『トレーニング デイ』などのアントワーン・フークアが務める

映画『サウスポー』の見どころ。良い部分も悪い部分も。

ありきたりなドラマだけど、それが良かったりする。

正直、これに尽きます。

主人公が夢に向かって努力し、そして報われるという話は古今東西、語り尽くされてきたドラマであり、普遍的に安定感がある。

冒頭の豪華な暮らしと幸せな家庭が映し出されるも、どこかギリギリの均衡で保っている状態であることを説明していてこの幸せが長続きしないことを暗示しています。

そして案の定、あれよあれよと転落していき全てを失う主人公ビリー。

分かりやすいくらいの転落具合ですが、これはこの手のドラマには不可欠な要素。

どん底から這い上がる必要があるのです。

この作品では最愛の妻、しかもこれまでの人生の伴侶であり重要なことの選択もすべて任せてきた存在を失うことで、まさに「全てを失った」状態にまで落とします。

ここまでやらなくてもっていうくらい落とします。

娘から「あんたが死ねば良かったのに」まで言われます。。

音楽版ロッキーと勝手に位置づけているエミネム主演の映画「8 Mile」は最初からどん底スタートでしたが、本作は一回落とすことで余計に深い位置からのスタートを感じさせます。

そして修行して苦労して、生まれ変わって劇的な勝利を収めるという基本パターン。

これはもうド定番の流れ。使い回されたフレーズのようにお決まりのパターンではありますが、結局こういうのが観てて落ち着くわけで。

そう、最後には泣いてるわけで。

すべてを失い、0から再スタートをする。この展開に、日々の生活にがんじがらめにされたワタシは非常に熱いものを感じます。

死なない限り、やり直せるのだと。

そしてお決まりのドラマ展開をどう料理するか?が重要になりますが

今作はカメラワークが素晴らしい。

特にボクシングシーンは臨場感もあり、その後の展開を分かってはいるけどドキドキさせられます。

また、本作は先程ちらっと出てきましたがエミネムがもともと企画した作品。そのためBGMはゴリゴリのHIPHOP。前半の黒人スタッフに囲まれながら孤独に奮闘するビリーの姿はエミネムを彷彿とさせます。

ありきたりな展開が避けられない定番のドラマ。

だけどこれって、日本人の水戸黄門を観るときのような安心感なのかもしれない。

 

最後になりますが

ビリーを演じたジェイク・ギレンホールの肉体がすごい。

以上です。


サウスポー – オリジナル・サウンドトラック [Explicit]

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