音楽好きにはたまらない映画『バニラスカイ』
実はこの映画
随所に音楽好きな人が反応してしまう小ネタが満載なんです。
トムクルーズと言えばエースパイロットで超一級のスパイであり、超絶イケメンで戸田奈津子さんと仲良くて日本好きみたいでとにかくイケメンのハリウッドスターであります。
自分より背の高い女性を愛してしまいがちで…ってそろそろ本題に入ります。
そのイケメンハリウッドスター、トムクルーズが主演したリメイク映画『バニラスカイ』
これが音楽好きにはたまらない作品なんですよ。
今日は映画として、ではなく
ただただ音楽好きなワタシの視点でこの作品を紹介したいと思います。
音楽好きにはたまらない映画『バニラスカイ』
この作品、元はスペインの映画で『オープン・ユア・アイズ』のリメイクです。
元の作品にもリメイク版にも同じ役を演じて話題になったペネロペさん。確かに可愛いですが、今回はトムクルーズてもなく、彼女でもなく音楽フェチ的観点から感想を書きます。
もうあらすじだとかネタバレだとか、そういんじゃない感じで進みますんで。
タイトルのバニラ・スカイは、作中で種明かしされるように今話題のボブ・ディランのアルバム『フリーホイーリン』のジャケット写真からの引用といいますか、これが由来しているのは明らか。
誰もが一度は見たことあるであろう有名なジャケットですね。
オマージュにしてはずいぶんと良いセンスだなーなんて思って、調べてみたら監督はキャメロン・クロウ氏。
この監督といえば、もともとは若い頃に音楽誌「ローリングストーン」の記者をやっており、音楽に対しての造詣は深いどころじゃないんですね。
それを知ってから再視聴すると余計楽しめます。
つまり音楽に対してちゃんと自分を持ってる人が撮ったんだから、この作品中で音が響かない訳がないんです。
随所に流れる音楽のチョイスは絶品です。
まず度肝抜かれたRadioheadの使われ方。
まさかのKID Aからの選曲です。全てはあるべき場所にある、という楽曲の中誰もいない街にいるトム。
焦り走る顔もイケメンです。
M.Iシリーズでお馴染みの表情です。ちなみにM.I2でやたらフューチャーされたリンプビズキットは今回使われていません。当然ですが個人的にはゴリゴリのリンプが突如かかって作品全てがグチャグチャに変貌を遂げる様も見てみたいような…気もしましたが。
タイトル曲を提供したのはポール・マッカトニーさん。ええ、あのビートルズの。さらにR.E.M.は新曲と既存曲の2曲を提供してプチ話題となりました。先ほどのレディオヘッドといいジェフ・バックリー、シガーロス、ケミカルともうたまらないラインナップで音楽が効果的に使われています。
これが2001年の作品ですから今聴いても遜色ない選曲にどれだけセンス良いんだっていう話ですよ。
で、個人的にツボだったのがダンスホールでの会話のシーン
このセリフ
「ビョークに似た子の後ろ」
この映画を見てからというものワタシはこっそりとビョークに似た…というフレーズを一人使っています。
あとがき
映画にとって音楽というのはとても大切な要素であります。その作品に合わせて作曲され製作された楽曲はまさに映像作品をより印象的に昇華するために存在します。
たまに映画自体を超え、音楽が勝ってしまうケースもありますが…
今作のように既存する楽曲を使う場合にはよりセンスが問われます。有名なところだとタランティーノが極めて優れたセンスを発揮しているかと思いますが、ちょっと感傷的過ぎるというか、好き嫌いが分かれると思います。
その点このキャメロン・クロウの新旧織り交ぜた選曲センスはなかなか素晴らしいものあるような気がします。
映画自体も面白い作品ですが
ここはあえて音楽に注意してもう一度鑑賞して見て下さいね。
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