ゲーム・オブ・スローンズのキャスト主演リアルファンタジー『ゴッド・オブ・ウォー 導かれし勇者たち』がほんとリアルで困る

ゴッド・オブ・ウォー本/映画/感想

おいおい、思った以上にリアルで壮絶で凄まじく暗いじゃないか??

ケーブルテレビで偶然やってた映画だったので全く前知識なしのノーガードで見始めたのですが、これがまあ暗い。思った以上に暗い。

しかしこれが途中でやめられなかったのはワタシの大好きな『ゲーム・オブ・スローンズ』の俳優ショーン・ビーンが出てたから。ゲーム・オブ・スローンズではまさかのシーズン1で断首されるという悲劇の主役。今回は全編を通じてバリバリと活躍してくれる!

かっこよく立ち振る舞うショーン・ビーンが見れる!

だって『導かれし勇者』ですよ。

あのときの悔しさをバネにさぞファンタジーアクションをガンガンやってくれるんでしょう!って期待しちゃうわけです。

………やっぱそんな理由で見るもんじゃなかったのか?それともこれはとんでもない良作なのか?

見終わってからの衝撃度はかなりあったので一応紹介しましょう!

その名も

『ゴッド・オブ・ウォー 導かれし勇者たち』

ゴッド・オブ・ウォー

ジャケ写に騙されてはいけない。ちゃんと見ればそこそこ良作な『ゴッド・オブ・ウォー』を紹介しよう。

まずは見終わったワタシの今の心境を語るに

すごかったな…

なんだろう、この壮絶な暗さは…

これに尽きます。

鑑賞後気になったのでネットで作品について調べてみたところ、これ完全に売り方が違う!

Amazonのこの紹介を見てください。

天才剣士と若き修道士率いる7人の勇者たち。

彼らは今、ネクロマンサー(黒魔術集団)のアジトを探し殲滅すべく立ち上がる!

★『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』主演のエディ・レッドメイン × 「ゲーム・オブ・スローンズ」主演のショーン・ビーンで放つ壮大なアクション・アドべンチャー!

これ確実に見る者の期待値をぐんと上げてくれてます。特にその手のジャンルが好きな人は食いつくフレーズ多いですよね?

エディ・レッドメインだって今や売れっ子俳優ですから固定ファンもいるだろうし、先に言った通りワタシのようなゲーム・オブ・スローンズファンも食いつくであろうし(ちなみに本作にはゲーム・オブ・スローンズの魔女役が似たような役で登場し、熱くなりますが)

壮大なアクション・アドベンチャー!ですよ??

でね、実際のところ

 

すっげぇ地味。。

 

アクション・アドベンチャー!具合がとにかく少ないんです。

思った以上にリアルで、暗くて救いがないんです。

導かれし勇者たち具合もないし…

あらすじ

7人の勇者たちよ ネクロマンサー(黒魔術集団)を討伐し 世界を救え! ! 

黒死病が猛威を振るう1348年のヨーロッパ。騎士のウルリク(ショーン・ビーン)たちは、大司教からネクロマンサー(死者をよみがえらせて操る黒魔術師たち)を討ち取る命を受ける。

奴らのアジトは、大湿原の中に隠されたある村。黒死病の発生源はそこだと彼らはにらんでいた。ネクロマンサー達が死者をゾンビ化して黒死病を広めているに違いない。

案内人に志願したのは、若き修道士オズマンド(エディ・レッドメイン)。はじめは、対立していたウルリクとオズマンドだったが、連戦の中で次第に心が通うようになる。

そして遂に村にたどり着いた彼らの先には、過酷すぎる運命が待ち受けていた。

 

リアルさを徹底した映画『ゴッド・オブ・ウォー』の衝撃度

とにかくワタシはショーン・ビーン見たさにこの作品を見始めたもんですから、物語云々より最初はただのゲーム・オブ・スローンズファンの趣味みたいなもんでした。

実際ストーリーもなんだか盛り上がりに欠けるっていうのが正直なところで、黒死病の恐怖に怯えながら怪しい村に向かうっていうだけのずいぶんと地味なドラマです。

道中、盗賊たちに襲われるシーンがありますがそこが唯一のアクション。

あとは怪しい集団とすれ違ったり魔女狩りの現場と遭遇したり…とにかく地味なんです。

しかしすべてを見終わったあとにこの感想は見事に覆されることになります。

良く見ればとても丁寧に作られている。

とにかく良く見て欲しいと思います。動機が不純だったワタシが言うのもなんですが…

確かにアクションは地味、物語の展開も地味

道中に起こるイベントも地味

しかしながら良く見るとそこが結構リアルさを醸し出しています。

魔女狩りの光景もリアルだし、怪しい集団もなんとも言えない不気味さを出してます。

盗賊たちに襲われるシーンだって変なカンフーや格闘演出がないからとてもリアルです。

そう、これはとてもリアルなんです。リアルさがこの作品の肝なんです。

そしてこの事実に気がついたときに物語もちょうど終盤に差し掛かり、もう目が離せない怒涛の展開が待ち受けているのです。

ほんと商品紹介の通りでしたよ、

遂に村にたどり着いた彼らの先には、過酷すぎる運命が待ち受けていた

ってくだりね。

目をそむけたくなる展開

この村での展開はほんと悲惨。。これまで徹底したリアリズムで物語が進行してきたから主人公が覚醒して敵を倒すとか、ご都合主義な展開が入り込む余地がないことはもう嫌ってほど身に染みてますからね

このあとに起こることもなんとなく想像ついちゃうんですよ

だから余計に目をそむけたくなる展開がやってきます。

これ以上はネタバレになってしまうんでやめときますが、『ゲーム・オブ・スローンズ』好きだから!とかエディ・レッドメインが好きだから!っていうだけで観るもんじゃないね。

きっとテーマとして【信仰】があるんだろうけど、そもそも主役の若き修道士に彼女がいたりするんでそこまで重きを置いてないだろうなって感じます。だいたいキャラクターたちの心情描写が極端に少ない時点で感じるかと思いますが。

多分、作り物であるこの世界をどれだけ丁寧に描けるか?に挑戦してたんだろうなって。

それはそれで良いと思います。

小説のようにドラマを描くのか?それとも一枚の風景画を描くのか?って違いかな。だけどほんと、ラストの拷問は神だの信仰だのすっ飛ばしてトラウマレベルですので舐めてかからないようにご注意ください。

 

しかしこのジャケ写はほんとどうにかしたほうが良かった気がする・・

 

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