躁うつ病を分かりやすく描いた恋愛ドラマ「モダン・ラブ」の「ありのままの私を受け入れて」

本/映画/感想

サブスクがしっかりと日常に定着して

普通の民法のテレビ番組を観る機会がどんどん減ってきています。

我が家はどっぷりそういったサービスに浸かっているわけではありませんが、少なくともAmazonプライムがあればかなり楽しめるという現状があり、わざわざテレビ欄から観たい番組を探して観るなんてことはなくなってきました。

そんなAmazonプライムビデオには映画だけではなくて、オリジナルのドラマも配信されています。

今日はそんな中で印象に残ったドラマを紹介します。

躁鬱病(双極性障害)を見事に表現した「ありのままの私を受け入れて」アン・ハサウェイの演技に魅了されます。

Amazon Prime Video オリジナルドラマ 「モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~ (Modern Love)

というドラマで、オムニバス形式で毎回様々な恋愛模様が描かれています。

最初は時間つぶしのつもりで鑑賞していたのですが、そんなシリーズの中、シーズン1の第3話にあった

「ありのままの私を受け入れて(Take Me as I Am, Whoever I Am)」

この話が今でも印象的で…

あらすじ

アン・ハサウェイ演じる主人公レキシーは躁鬱病(双極性障害)を抱えていて、これが理由で仕事も恋愛もうまくいかないっていう話です。

このシリーズは1話が1時間弱程度のものなので、どの話も分かりやすい構成になっています。

基本的には恋愛模様に重きを置かれてはいるのですが、この回の話は躁うつ病が物語の中心にあります。

冒頭いきなり現れるハイテンションなアン・ハサウェイ。

ミュージカル風な演出で、この話はそういう演出か?と思ったのもつかの間。その理由が明かされます。

彼女は躁うつ病だったのです。

ハイなときのミュージカル風なテンションとローなときの暗く重たい雰囲気が見事に映像に表現されていきます。

「ありのままの私を受け入れて」のみどころ【ネタバレ注意】

アン・ハサウェイさんにはもともと『プラダを着た悪魔』『マイ・インターン』などですっかり魅了された経験がありまして。

今回も冒頭から華やかさ全開のレキシーを見事に演じて登場します。

早朝のスーパーで出会った男性に積極的にアプローチし、恋に落ちる展開になるのですが、交互にやってくる彼女の精神的なムラ。このローのときのリアルな演技に釘付けにされます。

そしてこの極端な変化により恋愛はおろか仕事もダメになってしまいます。

思わず彼から「双子じゃないよね?」と聞かれてしまうほど、ハイとローのギャップがあり、それが彼女を苦しめていたのです。

特にハイテンションにデートの準備をしている最中にローに落ちていく瞬間

このレキシーの苦悶の表情には刺さるものがありました。

自分ではどうすることもできず、自分の中の深い穴に落ちていくような視線

そして流れる涙

最後、同僚にこの持病を打ち明けることで彼女はこれまでの自分も含め、救いを得るのです。

 

例えば、最近やたらと自分は発達障害かも?とかそんな自分との付き合い方、みたいなニュースや特番を見る機会があります。実際、うちの娘も他の子と比べてちょっとグレーだな、、と思うこともしばしばあって、決して他人事ではないのですが。

症例や事例だけはリアルな情報として氾濫しているけど、実際にどういう状態なのか?を知ることは難しくて…そこを恋愛ドラマというフィルターの中で端的に上手く表現しているんじゃないかなと思いました。

ハイテンションなときのミュージカルでドラマチックな世界と、何日間も塞ぎ込み、ベッドから出れない暗黒の期間。

そしてそれが原因で仕事を失ったり、人間関係を築けないという現実。

ドラマにもありましたが、自分と向き合い、受け入れてくれる人にありのままぶつかってみる、ということが大事ですね。これは何も病を抱えていようがそうでなかろうが関係ありません。

人間関係は、正直な姿で築いていくものです。

そんなことを考えさせられた話でした。

それにしてもAmazonオリジナルドラマのクオリティの高さには驚きです。Netflixオリジナルも含め、今後地上波のドラマはもっと厳しい状況に陥るでしょうね。。

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