ミッシェルガンエレファントの名曲たちについて勝手に語る

2018-07-02

音楽チャートを見ればアイドルとアニメソングとみんな同じような顔したよくわからない押売りK POPばかり。

いやー‥

血流沸騰させてくれるような熱いロックはもう聴けないのかね…??

今日はそんな薄れゆくロックに想いを馳せ、かつて日本に存在した本物のロックバンドについて語らせてもらおうと思います。

みんな知ってるかな?

そう、その名もミッシェルガンエレファントというバンドを。

ワタシもだいぶ偏った嗜好をしているので、偉そうに「ロックはさ、」みたいな語りをすること自体間違っているんですが今日はもう独り言だと思って書いていきます。

いや、書き殴ってくぜ

今の若い子たちはまったく知らないかもしれないこのミッシェル。ワタシは学生の頃、たまたま行ったフェスでゴッドファーザーのテーマで登場してきてはいきなり大音量で始まったミッシェルワールドに遭遇。

それ以来ずっと好きで好きで。。

とにかく行くぜ!

TMGE-fan

かつて日本にいた本物のロック・バンド。ミッシェルガンエレファントを知ってるかい?

当時もそこまでメジャーではなかったんですが細いスーツをタイトに着てブルースとロックを織り交ぜてシャウトする楽曲はコアなファンを着実に増やしていきました。

そしてあの伝説の(?)ミュージックステーションで一躍有名に。※当時ロシアから来たt.A.T.uっていうガールズデュオが大流行。彼女たちが生放送をドタキャンし、急遽居合わせたミッシェルがもう一曲披露した事件。

後に司会者のタモリさんはこう語っています。

―― 30年の間に記憶に残るエピソードは?

タモリ いろいろありますね。t.A.T.u.(タトゥー)の出来事(注1)については、私は彼女たちを悪く思っているというのは一切ないんです。ああいうことになって、たまたまTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTがもう1曲演奏してくれたんですが、あれこそが生放送で、音楽が創られる場を目撃するということになると思う。だから、むしろありがたいと思っています。生放送はそういうハプニングがないとダメですよ。

出典

タモリがMステ30年を振り返る「生放送はハプニングがないとダメ」 – music.jpニュース

まぁワタシ的にはそんな事件や彼らの人間性どうこうよりも、彼らの「楽曲」を是非味わってもらいたいなと思うわけです。(勿論メンバーそれぞれ味わい深いと思うのですが)

まるで短編集のような意味深な歌詞

まさに鬼カッティングがザクザクと刻みこむギターサウンド

うねり絡みあうドラムとベースのリズム隊

そしてなんと言ってもそれらを見事にまとめあげるチバさんのシャウト‥

彼らの楽曲、作品はそうしたバンドサウンドがきちんとすべての役割をしっかりと果たすことでちゃんと表現されているんです。

ミッシェルガンエレファントについて

とりあえずご存知ない方のためにも簡単に紹介しておきます。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)は、日本のロックバンド。1991年結成。2003年解散。主な略称は、ミッシェル、TMGE。

チバユウスケをボーカルに構え、ギターは当時ROCKIN’ON JAPAN編集長山崎洋一郎に「鬼。鬼がいた。」と言わしめたアベフトシ。うねるラインと同じように踊るベースにウエノコウジ、そして現在もチバユウスケとThe Birthdayで活躍中のドラム、クハラカズユキ。

以上のメンバーがミッシェルという奇跡を生み出していたんですね。

特に個人的にはアベフトシのギターに何度も殺されたことがあるので彼についてちょっとだけ触れておきたいんですが

非常に寡黙な人でMCはほとんどしたことがない。解散ライブのときは「ありがとう」のみ。しかしギターとアンプだけのシンプルな音作りとは思えない表現力‥まさに鬼という表現がぴったりの天才ギタリスト。しかし本当に残念なことに、2009年急性硬膜外血腫で死去。享年42歳。早すぎます‥

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とりあえず聴かずに死ぬのはもったいない!ミッシェルガンエレファントおすすめ作品

ここで長く聴き続けてきたワタシがまだミッシェルガンエレファントの世界を知らない方々におススメしたい作品を紹介していきます。順位とかつけられないんで思いついた曲からいきます。

もう完全に独断。

世間の評価とか感想とか一切無視でいきます。

いや、行くぜ

スモーキン・ビリー

シンプルなリフで始まる癖にチバさんの一発目の歌い出しでやられる。この叫び声のような歌声。「ヤニで固めて」ってもうなんのことかわからないけどジンジンと痺れてくるこの体験。今だに聴くと出だしでやられる…煙草を吸うっていうただの喫煙行為も彼らにかかれば最高にカッコいい絵になる。おそらく初代ルパン以来、もっともタバコをかっこよく撮ったPVに注目。

そしてそれを「愛という憎悪」って描ける詩人っぷりにも注目。

1998年『ギヤブルース』より

ベイビー・スターダスト

ワタシは彼らの作品の中でもベスト1、2を争う完成度だと思っている名アルバム『ロデオ・ダンデム・ビートスペクター』の中の一曲。

タム回しとベースのユニゾンが聴く者の骨を揺らしアベさんの鬼カッティングギターがテンションを最大限に上げてくれる。

そしてこのアルバム全曲通じてそうなんですが、チバさんの歌詞が深い。その場面が脳内にバっと広がるようなイメージ散文の連続。それでいてラブレターのようなダイレクトさ。「天使はずいぶん悪魔に憧れていて。《中略》どうしても角だけが生えてこないと、泣いてる姿はどうみても天使だった」素敵過ぎる歌詞とハイテンションなビートに酔いしれたい。

2001年『ロデオ・ダンデム・ビート・スペクター』より

ゲット・アップ・ルーシー

よほどノープランか、思いつかなかったのか?間抜けなのか?あまりにド直球すぎるドラムパターンから入るこの曲。

しかし聴けば聴くほどミッシェルワールドを見事に表現している一曲です。チバさんのシャウト、アベさんのカッティングがこれでもかと絡み合う至福のひととき。「ねぇルーシー」とあの声であの歌い出しは反則級。たった一声でその曲の世界観を表現する力技は圧巻。

「二人、幸せ見つけたね。終わりだね」思えばミッシェルはいつも終わりを語り、終わりを描き、求めていたバンドだったんだなと、初期作品でありながらその根底に鳴り響く通奏低音をしっかり持ってたんだなと。

1997年 5thシングル/1999年初ベストアルバム『RUMBLE』より

ジプシーサンデー

賛否分かれる後期の作品ですが、ワタシはこの作品、大好きです。

バンドというのは当たり前だけど常に歩き続けていくもので、それが前に向かっているかどうかなんていうのは結局結果論でしかありません。そしてそれを決めるのはワタシたちファンではなくて、、音楽性の違いなんていう分かりやすい答えは所詮外野である聴衆のために用意された言葉なんだな‥あーそんなおセンチなことを語っている場合じゃないですね。

とは言え、本作はそんなセンチメンタルな気分全開のロックバラードです。

チバさんが歌う「あの娘」に想いを馳せながら「果て」に向かうバンドの姿を重ねてしまうから、聴くたびにいつも切なくなります。

2003年 『SABRINA HEAVEN』より

デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ

あの過激PVで有名な(?)本作ですが、楽曲は実に素晴らしい。※血塗れで演奏するメンバーたちの姿がヤバイって自主規制バージョンもあり。

何せラストアルバム収録曲だけあって緊張感がすごい。ヒリヒリするボーカル。テンションの高いアレンジ。

そしてなんと言っても

「あの娘のハートが揺れて動くから哀しみはきっとそこで生まれてる」

なんて良い詩だ‥この一文だけでこの曲の虜になりました。

2003年 『SABRINA NO HEAVEN』より

武蔵野エレジー

以前チバユウスケが東京スカパラダイスオーケストラとコラボしたことがありましたがあの時にワタシは思ったんですよね。「チバさんのシャウトはきっと歌謡曲なメロディにハマる」と。

そんなこともあってかこの歌謡バラードは長年ワタシのiPodに残っていた曲でした。

きっとパリに行ってしまった彼女を武蔵野に残された男が恨めしく想っているんであろう小さな物語が浮かびます。

珍しく跳ねたリズム隊とアベさんのギターが鳴いているソロ。そして後半の半音上げに悶絶します。

アルバム未収録 2000年 『ベイビー・スターダスト』シングルカップリングより

プラズマダイブ

ミッシェルガンエレファントの真骨頂。

切ないラブソングを踊り狂わせるこの凄まじさは何回聴いても鳥肌が立つ。

特にこの曲は3分という短いサイズの中、一つのパートをギターのインターで挟んで繰り返すシンプルな構成。

なのにこの破壊力

どこか死を連想させるあの娘との瞬間的恋模様を描いていて歌詞にも注目です。きっと踊らされてそれどころじゃないだろうけど。

特にオススメはライブアルバム『Live or die』の一曲目。ゴッドファーザー愛のテーマの余韻と共に「アイラービューベイベー!!」の挨拶。

2000年 『カサノバ・スネイク』より

マリオン

後期の作品には絶望感が漂っている。

デビュー直後のダンサブルなリフとビートでシンプルかつストレートなロックサウンドをどこまでも奏で続けていくかと勝手に思っていたワタシは彼らの旅が決して順風満帆ではないことを知ることになります。

思えば「世界の終わり」でデビューした彼らにとって最初から「終わりの始まり」を演奏し続けていたのかもしれないから、それは然るに当然のこと。

いつしか「夜」は終わり「あの娘」去り、「パーティは終わり」あてもなく理想郷を求めて彷徨うことになってしまった。

そう、この曲はそんな理想郷を必死に求める慟哭。このアルバムを発表し、その年に解散‥なんか色々想ってしまいます。

2003年 『SABRINA HEAVEN』より

世界の終わり

世間様が何と言おうとワタシの中で世界の終わりはこれでしかない。

ナヨっとモッズコート羽織っている人たちではないんです

まるで産声を上げているかのようなギターユニゾンからハイテンションで入るリズム隊。

うねるベースラインの上で独特の雰囲気全開のチバさんの歌詞が乗る。

下手すれば展開は少ないし泣きのコード進行の繰り返しは卑怯で見掛け倒しとなるところを、見事に彼らが持つ世界観でもって表現しきった名曲。

自分史上最高の世界の終わりが始まった時、ワタシはずっとこのバンドを好きでいるだろうと思いました。

終わりに対して、焦ることも絶望することもなく

ただ、パンを焼きながら待ち焦がれている情景に

ワタシはいつも涙しそうになります。

そんな素敵な終わりを、ワタシも待ち焦がれている。

1996年 『カルト』より

深く潜れ

「ドロップ」もそうなんですがミッシェルが6/8拍子でゆったりと、それでいて重たいバラードをかき鳴らすとほんとにズシリとくる。

本作の肝は通常ビートに戻る前の出だしだと勝手に思っていますが。

初期作品ではありますがやはりチバさんの歌詞が良いんですよね。若さゆえの苦しさとかもどかしさってのを「青さ」として語りその場所に深く深く潜って隠れていたいっていう。

そんなモラトリアム願望バリバリの主張をその後の彼らの生き様を知ってから聴くとまた泣きそうになります。

1999年初ベストアルバム『RUMBLE』より

デッド・スター・エンド

ミッシェルガンエレファントの作品には数多くの「夜」が来ては明けていき、幾つもの「あの娘」との恋物語が語られ、そして何度も闇の向こうの「宇宙」に想いを馳せるシーンが登場します。

そんな中でも強烈なラブソングである本作。ワタシはいつもこの曲を聴いては妻さんと結婚する前の淡い恋愛について思い出します。(ワタシの話はどうでもよいか、、)

つまりは「あの娘がいれば宇宙の果てまでぶっ飛んでいける」んだと思ってたんです、マジで。

先程の「プラズマダイブ」と同系統の楽曲ですがこちらは更にストレートに想いを伝えてきているようでやられます。

2000年 『カサノバ・スネイク』より

でぃすけのつぶやき

今回、この記事を書くにあたって久しぶりにミッシェルガンエレファントしばりと称し繰り返し聴き続けました。

発表された年代順でもなければアルバムなんてまったく無視して、とにかく大好きな曲を紹介してみましたが、この曲たちで構成されたアルバムがあっても違和感ないなと思えるから不思議です。※今回PVを載せているのとないのとありますが、基本的にアーティスト公式リンクがある物だけ使わせて頂きました。

これはきっと彼らがライブバンドだからでしょう。アルバムごとにコンセプトを固めて毎回音楽性を変化させるアーティストたちが多い中、彼らは自分たちのロックを貫き通したんですね。だからテイストに変化があるものの彼らはどのアルバムの作品だろうとすべてにミッシェルガンエレファントの世界観に満ちているんです。

人気絶頂期の解散

その後ギターのアベさんの急死

もう絶対に彼らが揃って演奏することはないのだと思うと切なくて仕方ない。

今さら慌てて過剰にメディアに露出し出したX JAPANもそう。もはや絶対に見ることが出来ないというのは解散したバンドの当然の帰結です。

それでも楽曲は残る。

素晴らしい作品は時を超えるし、人の心を揺さぶり、衝撃を与えた演奏はいつまでも語り継がれる。

ただそれだけが残されたワタシたちにとっての救いですね。

 

しかしこう考えるとルックスの劣化もなくメンバー全員生存してるっていう奇跡的な条件をもって無事再結成したThe Yellow Monky(イエローモンキー)はほんと凄いな。。


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