映画『アンダー・ザ・シルバーレイク』が暴く暗号と都市伝説とサブカルの世界

movie

世界は陰謀に満ちていて

今日も我々の知らないところで知らないメッセージが交わされる。

寝る前にうっかり鑑賞したもんだから寝不足確定。

というのも鑑賞後に「結局、何を観てたんだ?!」って脳内覚醒。

気になってしまって考察サイトをいくつか飛びながら眠りについたので、これまた変な夢を見て。

連休に大寝坊してしまいました。

何を観たかって?

『アンダー・ザ・シルバーレイク』ですよ。

今だに消化不良というか、よく解釈できていないのですがこれを書きながら感想を綴っていこうと思います。

映画『アンダー・ザ・シルバーレイク』この暗号と陰謀と都市伝説とポップカルチャーに満ちた世界の面白さよ。

ヒッチコックとリンチが融合した悪夢版『ラ・ラ・ランド』だ!なんて予告編につられてつい鑑賞したのが運の尽き。あれからふとした瞬間に思い出してしまうほど、自分の中では何かが刺さった本作。

ただ単純に陰謀論とか暗号とか、俗にいう都市伝説が好きなワタシにとってはすべてがツボだったのかもしれないし、作中にあるように何かのメッセージをワタシが受け止めることが出来たのかも…

正直言うと少し長い気はします、、がこうして鑑賞後にもモヤモヤと考えてしまうんだからきっとよく出来ているんだなと思います。ちょっとふわっとした感想ですが、いかんせんこの作品の正体が掴めないもので…

悪夢版『ラ・ラ・ランド』とはなかなかうまいこと言うなって。素直に感じてます。

あらすじ

 “大物”になる夢を抱いて、L.A.の<シルバーレイク>へ出てきたはずが、気がつけば職もなく、家賃まで滞納しているサム。ある日、向かいに越してきた美女サラにひと目惚れし、何とかデートの約束を取り付けるが、彼女は忽然と消えてしまう。もぬけの殻になった部屋を訪ねたサムは、壁に書かれた奇妙な記号を見つけ、陰謀の匂いをかぎ取る。折しも、大富豪や映画プロデューサーらの失踪や謎の死が続き、真夜中になると犬殺しが出没し、街を操る謎の裏組織の存在が噂されていた。暗号にサブリミナルメッセージ、都市伝説や陰謀論をこよなく愛するサムは、無敵のオタク知識を総動員して、シルバーレイクの下にうごめく闇へと迫るのだが――。  (映画『アンダー・ザ・シルバーレイク』公式サイトより引用)

『アンダー・ザ・シルバーレイク』の魅力とは?

無駄にハンサムなプー太郎・サム。

引っ越してきたお向かいさんに一目惚れ。ちょっと良い感じになった矢先にその娘が失踪。家の中はもぬけの殻。大家さんに確認すると引っ越した、と。

そこで素直に受け入れれば良いものを、空き室となった彼女の部屋に忍び込み、そこで怪しい記号を見つけます。根っからの都市伝説フリークのサムはそこから消えた彼女を探す冒険に出ることに。

最初はサムの妄想なのかなとも思えるのですが、これがしっかりと成果を上げていくんです。

セレブの失踪ニュースから犬殺し、怪しい同人誌の繋がりから世界はいよいよ暗号と陰謀に満ちていることが明らかになっていきます。

さて物語のレビューはここらにしておき、この作品の魅力を語っていきます。

シルバーレイク、ハリウッドの闇

舞台となるシルバーレイクはハリウッドに近い街。芸術家、アーティストを目指す人たちにとっては夢にもっとも近い街。

しかしハリウッドという世界の眩しすぎる華やかさの影には深すぎる影が漂っているのです。

おそらく何かを目指していたであろうサムの驚くほど自堕落な生活。ロックスターのような不相応なマッスルカーを乗り回すくせに家賃は滞納しているわ、車をいたずらした子供たちを本気の暴力でねじ伏せるわ、ゲームにコミックと身近な快楽だけを享受するあたり、成功の反対側に映し出された影のようです。

しかし持ち前の無駄なサブカル知識が一目惚れした美女探しに突き動かします。

そして徐々に光が差し込んできて、これまで見えなかった影の部分の何かが見えるようになるのです。

ソングライター、ホームレスの王

暗号を解読しながらたどり着いた答え。

ソングライターは語ります。

「君らのカルチャーは他者の野心に過ぎない。君らには理解できない激しい想いだ」

ワタシたちが熱狂するカルチャーには真のメッセージがあり、それ自体が分かりやすければ分かりやすいだけそのメッセージを届けやすいということ。

ニンテンドー、カート・コバーン、新興宗教…真実に繋がるトンネルを案内するホームレスの王…

作中に出てくるサブカルヒントをいくつキャッチできるか?このあたりももう一度観たいと思わせる要素ですね。

モラトリアムの中で見る儚く気怠い夢のよう あとがき

この作品、というかサムを見てて思うのがこれ。

サムの行動って自分が大学生だった頃を思い出させます。

未来になんとなく漠然と大きな夢を描くくせに日常生活では全然それに向かう努力をせず、現実問題を解決させない感じ。いや、その解決させない時間稼ぎみたいな期間。

それは進路決定だったり…あの頃はあの頃なりに色々あったわけで。

差し迫る家賃滞納問題を解決させなきゃいけないのに、やってることは一目惚れした美女探し。

暗号解読に熱中し、真実を知れば激昂し、ちょいちょい知り合う女性たちは気になるし…

でもあの無理して先延ばしにする期間があったからこそ

人生って面白いなって思えます。

無駄にあれこれ考えられるってことが、実は大事なのかな?って。

そんな馬鹿げた妄想の中にも

とんでもない秘密に触れるチャンスがあるのかも…?!

しれませんよ。

 

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