ノワール小説といえばやはりこれ『不夜城』にしびれる。

2016-07-11

 

男子たるもの1度はこういう悪い世界に憧れる…

ノワール小説は過去にも何冊かこのブログで感想を書いてきました。「ノワール」というジャンルがあることを知る前からワタシの本棚にはこの手の作品が多く、どうやら無意識のうちにハードボイルドな一面出ちゃってたのかもしれませんね。

さて、そんなワタシがこのノワール小説の中でもイチオシしたい作品と言えばやはりこの作品でしょうか。

ノワール小説はこうでなくっちゃ/disk

これぞノワール小説の最高峰『不夜城』を読んで。


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金城武主演で映画化もされた本作。

あの映画化は最高だったので今回は勝手に映像化はしません。バッチリ金城武さんで再現しました。

あらすじ

日本と台湾のハーフ・劉健一は、歌舞伎町で故買屋をしながら、中国人の裏社会を器用に渡り歩いていた。そんなある日、かつての仕事のパートナー・呉富春が歌舞伎町に現れた、と聞かされる。

富春は、歌舞伎町を仕切る上海マフィアのボス・元成貴の右腕と称された男を殺し逃げていた。富春の帰還を知った元成貴は、富春は元相棒の健一を頼る筈と睨み、健一に、3日以内に富春を連れて来いと命じる。

そんな健一の元へ、“夏美”と名乗る女が『買って欲しいものがある』と持ちかけてくる。富春のことで手一杯の健一は、そんなことに構っていられないが、“夏美”が売りたいものこそ、呉富春その人であり、そもそも富春が歌舞伎町へ帰ってきた理由は、夏美が助けを求めたからだった。富春を差し出しても自分が助かる見込みはないと感じた健一は、夏美の存在を利用し、富春に元成貴を、別の勢力に富春を殺させようと企む。だが、わずか3日という短期間で企てた計画が完璧に遂行されるはずもなく……二重三重の嘘と裏切り、マフィア同士の牽制、健一が辿り着く結末とは……。ウィキペディアより引用

 

ヒリヒリするような緊張感、ノワール小説はこうでなくっちゃ。

この作品の面白さは普段ワタシたちが知らないアンダーグラウンドな世界に一気に引き込むテンポの良さでしょう。

クールな主人公・劉健一の日常を紹介しながら物語はどんどん展開していき、あれよあれよと追い込まれていきます。

正直慣れない漢字の名前がたくさん登場するわ歌舞伎町とは言えアンダーグラウンドな舞台なのでワタシは気づいたら窮地に立たされているということしか分かりませんでした。

でもこれが良い。

いや、これで良いんです。

ハードボイルドでアンダーグラウンドな世界観を何も丁寧に説明することなんてないんです。

ただその情景を突きつけ、あとは追い込まれた主人公たちの巧妙な立ち回りを追っていけば良いんです。

物語は主人公の視点で描かれる

やたら緊張感の高いこの作品。

この緊張感のもとは一人称の視点でしょうかね。

騙し騙されながら進行していくので果たしてどこまでが罠で誰が賢いのかがまるで掴めません。

何せ主役が一番あの手この手と策を練っているはずなのに何故か安心できない。

これは劉健一よりもすごいキャラが何人もゴロゴロと登場するからですね。

だけど視界は主人公からしか見えない、これが緊張感を増大させています。

そう、ノワール小説はこうでなくっちゃ。

どんどん悪化していく状況

キーマンとなる怪しい女性との儚い関係

誰も信じないことで生き抜いてきた二人がお互いの中に見出した居場所

果たして二人が行き着く先は‥‥?

ちなみにこの物語は三部作として続いていきます。

また買い揃えようかなー。。


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