奥さんがいなくなって、、自分が殺人容疑で疑われて‥
なんだか色んな罠や仕掛けが発覚して‥
って一体自分は何を観てきたんだ？！って
そんな衝撃が体内をかけめぐります。
ワタシの大好きな監督デヴィッドフィンチャーが放つ衝撃のミステリー。
デヴィッドフィンチャー作品の感想はこちらから
| 続編は消滅したけれど『ドラゴンタトゥーの女』が生み出した強烈なヒロインについて語りたい。 |  |
| 『ファイト・クラブ』が持つ断捨離要素。 |  |
衝撃過ぎる展開についてこれるか？『ゴーンガール』を観た《ネタバレ注意》
もともと原作は実話を元にした大ヒット作である『ゴーン・ガール』の映画化。原作は未読ですが、相変わらずのフィンチャー映像にすっかり目を奪われてしまいます。
ちょっと暗めの美しい色調
昔よりもスタイリッシュさで言ったら落ち着いていますが、この落ち着きはもう円熟味と言っても過言ではありません。
音楽は今回もトレンドレズナーによるダークかつ緊張感溢れるサントラがマッチしてます。
あらすじ
ニック（ベン・アフレック）とエイミー（ロザムンド・パイク）は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。Yahoo映画より
んーーーーーーーーーーしかし
結婚とはなんでしょうか？
お互いを尊重し、理解し愛し合い
そして新たな家族として共に人生を歩んでいく
結婚とはなんでしょうか？
今作品では一見すると理想の夫婦であった2人がすれ違い、結婚生活の試練とも言える理想と現実に直面することになります。
職を失い、金銭問題、浮気、こども…
2人の溝は深まるばかり。
そして5回目の結婚記念日にエイミーは忽然と姿を消します。
とにかくこの作品を見終わって感想を書きたいのですが、もう結末に触れずに語るのが非常に難しいです。
なのでワタシにしては珍しくネタバレ記述ありで続けていきますので、注意してください。
以下ネタバレ注意
割とうまくいっているように見えた夫婦にも問題はたくさんありました。
これはでもどの夫婦でもあながち的外れなことではないと思います。
ただエイミーには想像力がすごいというか、理想を追求する執念、そしてそれを支える明晰な思考がありました。
そのことが結婚というものの光と影のコントラストをさらに強めていると思います。
光、それはお互いがお互いを求め合う瞬間に輝き、そして周囲の眼差しがその光をさらに強めてくれます。
しかし周囲からの良い夫婦像という光は、2人の日常生活に漂う現実をより暗く重い影として浮かび上がらせるのです。
輝きを失った夫は妻ではなく若い女性と不倫に走り、理想の夫を失ったエイミーは復讐することを決意します。
結婚記念日に数々の仕掛けを用意し、自ら失踪したエイミー
そして物語はエイミーの恐るべき執念の復讐劇を奏で始めます。
そうです。
この辺りから物語が危険な方向に突っ走り出します。
もう、一体何を観ていたんだか一瞬分からなくなるほど‥
うまく姿をくらましたエイミーでしたがそこでちょっとしたトラブルに巻き込まれ、一文無しに‥計画が狂ってしまい仕方なく元カレに連絡を取るという荒業を。
嘘に嘘を重ねて突き進むエイミー
そんな折、ニックがテレビ出演でエイミーに向かって懺悔をします。
その姿はまるでかつて愛し、輝いていたニックの姿でした。
そしてエイミーの暴走劇は最終章へと突き進みます。
ここから先の結末は是非映画を観て欲しいです。
ニック演じるベン・アフレックはかなり良い味でてますし、エイミー役のロザムンド・パイクは怖いくらい美しいです。この二人をこれだけ綺麗に映すデヴィット・フィンチャーはさすがですね。
本当、二転三転する展開はめまぐるしく
謎解き、ミステリーから愛の形までを描く物凄いドラマです。
美人で賢い妻を怒らせると大変な目に合う
そんな単純な話じゃありません
結婚というものは良き夫、妻を演じることなのかもしれないというちょっと怖いけど、核心を突かれたような‥そんな衝撃が待ち受けているのです。
ちなみにこの物語の原作は実話をモデルにしているそうです。
2002年に起こったスコット・ピーターソン事件
こちらも世間の注目を浴び、世論に左右され、真相は闇の中へ‥興味がある方は調べるとたくさん出てきますので。
演じることだけを求められ、それだけで成り立つことに気がついたニックは果たして、その後の結婚生活をどう過ごすのでしょうか？？
 | ゴーン・ガール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray] 新品価格 |
>
コメント