実写化する必要はあったのか?『振り子』を鑑賞

『振り子』実写化の必要性?/disk本/映画/感想

テレビをつけっぱなしにしていたら始まったので鑑賞しましたが…

振り切れなかった…かな。

『振り子』

 

 

『振り子』実写化の必要性?/disk

あのお笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画『振り子』が実写化されました。イギリスの人気バンドMUSEのプロモーションビデオとして正式採用されたまでは、ワタシも喜ばしい気持ち全開だったのですが

今回はさて…

あらら‥残念な仕上がり『振り子』

あらすじ

1976年、ひょんなことから出会い、人生を共に歩むことになった大介とサキ。大介は夢だったバイク屋を経営するが倒産してしまい、サキも病に倒れて寝たきりの状態になってしまう。大介はなんとかしてサキを元気にしようとするが……。主人公の夫婦役で中村獅童と小西真奈美が主演。2人の学生時代を石田卓也、清水富美加が演じるほか、板尾創路、松井珠理奈(SKE48/AKB48)、研ナオコ、武田鉄矢らが共演している。映画.comより引用

 

生意気ながら辛口レビューさせていただきます。

小西真奈美さんの良妻っぶりがすごいですが、印象に残ったのはそれくらい。

借金で店をたたみ、出来ないサラリーマンをやるも馬鹿にされ、次第にダークサイドへ堕ちていく中村獅童さんですが、、

堕ちきれてない…

小西真奈美さんの笑顔が底抜けに明るいので、かろうじてコントラストがつきましたが、もっとどうしようもないくらいのダメダメ人間っぷりを見せつけて欲しかったですね。

結局ここでダークになりきれなかった為に後半がイマイチ盛り上がらない。

あのどうしようもない旦那が、病で倒れた奥さんの為に生まれ変わる

って構図が活きてこないんです。

確かにやってることは酷いんですが、なんだか小綺麗にまとめられてしまっていて…

《ネタバレ注意》

さらに気になったのが、終盤。

奥さんの為に結婚式をやろうと、肉体労働で貯めたお金でヴェールを買うのですが、場面が切り替わります。

月日が経ったことが伝えられます。

ここでプチドッキリ的な仕掛けが施されていて、旦那さん以外は全員喪服、ここで昔家族で遊びに行った万博で出した奥さんの年賀状が届くというハプニング

みんなで涙し、カメラが引いたところでネタバラシ

旦那さんは実はヴェールを買った日の帰宅途中に青年を庇って交通事故で亡くなっていたのです。

この仕掛け必要だったのか?

庇った青年と後日娘が結婚する必要はあったのか?

矢継ぎ早に疑問が浮かび、涙を流すに至らず…

 

テーマは「夫婦の愛」、そして「失った時間は決して戻らない」ということ

ツッコミどころはありましたが、それでもテーマと言いますか、言いたいことは伝わります。

「喪失」というテーマがどれだけ語り尽くされ、使い回されていたとしても、とても重く心に刺さるモノです。

鉄拳のパラパラ漫画にはそのテーマが非常に明快で伝わり易く、科白なんてなくたって人の心を打つ作品として成立することを証明しました。

しかしこの実写化、、なんだかなー

せめてMUSEの楽曲が聴きたかったですが、それすらなく

心底なんだかなーっと。


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