悲しい時も辛い時も耐え抜くためにいつも村上春樹のある名言に支えられてきた。

ライフスタイル

大丈夫。その辛い時期にも必ず終わりは来るのだから。

明けない朝はない

止まない雨はない

ないものはない

物事には必ず終わりがあり、それは辛いことや苦しいことにも終わりがあるということです。

 

今マスコミを始めとした世間様はみな大きな悲しみに包まれていますね。同世代だけにワタシもかなりショックを受けていますが、人の死について外野がとやかく言うことは違うような気がしています。

ので、今日はちょっと真面目に【耐える】ことについて。

流れが出るのを待つのは辛い。村上春樹の名作からワタシがいつも励みにしているある言葉。

村上春樹氏の名作で、ワタシの心の中のランキングに必ずエントリーし続けている大作『ねじまき鳥クロニクル』の中で、本田さんという人が登場します。

この人は戦争に行って耳がおかしくなり、ものすごい大きな声で会話をするというちょっぴり愛嬌のあるキャラクターなのですが、この人が語る言葉が今だにワタシの中に残っています。

それが

「流れに逆らうことなく、上に行くべきは上に行き、下に行くべきは下に行く。上に行くべきときには、いちばん高い塔をみつけてそのてっぺんに登ればよろしい。下に行くべきとには、いちばん深い井戸をみつけてその底に下りればよろしい。流れがないときには、じっとしておればよろしい。流れにさからえばすべては涸れる。すべてが涸れればこの世は闇だ。」 

流れというのが出てくるのを待つのは辛いもんだ。しかし待たねばならんときには、待たねばならん。そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ」

ちょっと引用が長くなりましたが、このフレーズがとても好きでワタシは人生の岐路(そんなになかったけど)や悩みや問題に直面し身動き取れなくなった時や、何もかもやる気を失った時にこの言葉を繰り返し思い出すようにしています。

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感想(38件)

待たねばならんときには、待たねばならん。

ここ最近ワタシはどういうわけかまったくやる気というものを失くしていました。

それは小説『決壊』を読んだことで味わった衝撃が大きかったこともあるし、家族のことやら家のこと、仕事のことなどの問題が一気に表面化し、ちょっと疲れてしまったこともあります。

とにかくやる気が出ないんです。

しかもこういう時は何をやってもうまくいかないもので、何かやろうとすると失敗し、ますますやる気を失うという悪循環に陥っていました。

これが気力さえ充実していればそんな失敗も楽しめるのに、こうなると深い悩みの中に落ちていくのです。

そんな時にこの言葉を思い出すんです。

そして今はまだ、流れがないんだなと思う。

すると不思議と焦りは消えていき、次の流れが出るまでじっとしていようと思うのです。

こうなると、気分はとても穏やかになるのです。

これを単なる逃げ道だと感じる人もいるかもしれない。確かにこれは一種の逃げだと思う時もあります。ちょっと前向きな現実逃避だと。

でもそれで良いんだと思います。

でぃすけのつぶやき

確かに流れが出るまではとても辛いです。耐えるのって一番辛いと思います。

特に先が見えない、終わりが見えない状況の時にじっと耐えるのは辛いものがあります。

不安になってあれこれ慌ててしまって後悔する…

そんなことはしょっちゅうです。

だからこそ、この言葉をワタシは思い出し【じっと耐える】ようにしています。

流れに逆らえば全ては枯れる。全てが枯れればこの世は闇だ。

結局のところ、人生ってなるようにしかならないんですよね。

そりゃちゃんと努力すればそれなりに報われることもあるでしょうが、努力だけじゃどうにもならないことだってもちろん起こります。

こういう時は流れに身を任すのが一番です。

もちろん全てを流しているわけじゃないですよ、こういう苦しい時はってことです。

先が見えない苦しみの中にいる人は、是非このフレーズをゆっくりと読んでみてください。

暗い井戸の底でゆっくりと流れが出るのを待つ

これ、イメージして時が来るのを待ちましょう。

 


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