40代でもう一度『イシューから始めよ』を読んで気づいた、“やるべき仕事”の見つけ方
なぜ今、『イシューからはじめよ』を読み直したのか
40代になって、ふと立ち止まる瞬間が増えました。
仕事も家庭も、ある程度「型」ができてくる一方で
このままで良いのだろうか?
と、どこかモヤモヤする自分がいます。
このままがむしゃらに努力していくことに
ちゃんと意味があるんだろうか?
そんな時、ふと昔読んだ本のことを思い出したのです。
それが『イシューからはじめよ』(安宅和人)です。
5年ほど前に夢中で読んだ“ロジカル思考の教科書”。
だが今読み返してみると、まったく違う本になっていました。

『イシューからはじめよー知的生産の「シンプルな本質」』を読んで改めて感じたこと。
- 出版社 : 英治出版 (2010/11/24)
- 発売日 : 2010/11/24
初めて読んだときは“効率の本”、今は“選択の本”に変わっていた
初めて読んだ頃は、
「どうすればムダなく成果を出せるか」
「効率的に動くにはどうすべきか」
そんなビジネス書的な視点で読んでいました。
しかし今読むと、核心はそこではないのでは?と。
『イシューからはじめよ』は、
“どの課題に力を注ぐか”という選択の本でした。
前回読んだときに感じた内容は以前も記事にしています。↓
家庭でも職場でも、やることは無限にある。
しかし、時間も体力も有限。
40代になった今こそ、この“選択”の重みがリアルに刺さってきたのです。
イシューとは「戦うべき課題」
本書でいう“イシュー”とは、
「本当に解くべき問い」=“戦う価値のある課題”のこと。
上司の指示や業界トレンドではなく、
自分が本気でぶつかるに値するテーマを見つけること。
これが本当に難しく感じています。
ワタシの場合、会社のプロジェクトでも家のDIYでも、
「どこに時間を使うか」を決めることが一番の悩みでした。
すべてに手を出すと中途半端になるし、
何もしないと停滞する。。
そんなときに浮かんだのが、この一文。
「イシュー度の高い仕事は、努力の量よりも問いの質で決まる。」
時間をかけるより、何を問うかで結果が変わるのです。
この考え方は、仕事だけでなく、
家族との時間の使い方や趣味の選び方にも通じると感じました。
ポイントは頑張るより、やめる勇気
本書を読み返して一番響いたのは、
「頑張りをやめる勇気」です。
忙しさの中で“やることを減らす”のは怖い。
でも、価値のない努力を続ける方が、実はもっと危険です。
以前は、与えられた仕事を全力でこなすことが“誠実”だと思っていました。
しかし今は、「これは本当に自分がやるべきことか?」を一度立ち止まって考える。
すると、少しずつ余白が生まれ、
そこに新しいアイデアや人間関係が入り込んでくる。
“努力の方向”を正すこと。
それこそが『イシューからはじめよ』の真髄だと今は思うようになりました。
最後に Re:40的まとめ
40代にとっての“イシュー”は、
「仕事と暮らしの境界をどうデザインするか」だと思います。
家庭を持ち、仕事もキャリアの中盤に差しかかる。
誰かに決められた目標ではなく、
自分の中で意味のある問いを見つけることが、
次の10年を生きる上での羅針盤になる。
今の自分にとってのイシューを見つける3つのヒント
- 「なぜそれをやるのか」を3回問い直す
- “やらない理由”を書き出してみる(意外と納得できる)
- 好き・得意・意味が重なる点を探す
イシューを見つけることは、
自分の生き方を選び直すこと。
もし最近、がむしゃらさに疲れているなら、
ぜひもう一度『イシューからはじめよ』を手に取ってみてください。









