浅田次郎新撰組読本を読んで、新撰組に対する想いを改める。
久しぶりの新撰組本。
と言っても今回はガイドブック的なものですが。
浅田次郎さんの新撰組シリーズがとても好きで、有名所だと映画化もされた『壬生義士伝』。そして『輪違屋糸里』にこのブログでも感想を書いた『一刀斎夢録』。そのどれもが今だにワタシの中に強い印象を残しています。
新撰組って一体なにがそんなにもワタシを惹きつけるのか?
その秘密に触れられる‥かもしれないこのガイドブックを今日は紹介しておきます。
浅田次郎新撰組読本を読んで、作品づくりの姿勢を学ぶ。
このブログでもたびたび取り上げてきた新撰組。
ライフスタイルだ、ミニマリストだ、断捨離だと、やたら生き方に対する思いを綴っているかと思いきや音楽、小説、映画の感想も書いてきました。
そんなワタシの根幹にあるのが実は新撰組なんです。
もう大好きなんですよね。
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随分前から新撰組の資料を集めていて、いつの日か自分の手で新撰組をモチーフに何か作ってみたいとずっと思っているんです。
そんな中久しぶりに新たな新撰組本を読みました。それが今回取り上げる浅田次郎の新撰組読本。
これは小説ではなくて、対談がメインです。
時期的に『壬生義士伝』の映画化とリンクしているようで、対談の中身も結構映画のプロモーションも兼ねてるのか?といった印象ですが、この本はただの対談ではありません。
やっぱり浅田次郎という人が新撰組というテーマに対してどう向き合ってきたのか?ということが書かれています。そしてそれにどう取り組んできたのか?ということも。
良い刺激になりました。
あらすじ
新選組ファンの著者が、デビュー前から大切に温めていた物語は、やがて国民的大ベストセラーとなる。「壬生義士伝」と、それに続く「輪違屋糸里」にまつわる数々の誕生秘話、取材時のエピソードが、エッセイ、インタビュー、対談の中で明かされる。浅田版新選組の魅力があまさず盛り込まれたファン必読のガイドブック。
「BOOK」データベースより
新撰組の魅力
歴史に詳しいワケでもないし、特に好きなワケでもないワタシが何故新撰組にだけ魅了されたのか?
これはワタシ自身もよく説明出来ません。
ただ、どういうワケか惹きつけられるんですよね。
うちの母親の出身が新撰組発祥の地とされる多摩だったとか、大学生の頃はその多摩地区で過ごしたりだとか、ゆかりがないということでもないのですが、それが魅了された要因ともいい難い。
ほんとただ好きになって、それが珍しくずっと魅了されているとしか説明出来ません。
何事もそうですが、好きになって知れば知る程色んなことを発見し、どんどんハマっていきます。特にこの新撰組というテーマはたくさんの創作物で溢れてますから、他の歴史書よりもフランクに触れ合うことも可能です。
ですが、もともとこれらの礎になった教科書的な本が存在するんです。それは浅田次郎さんもこの本で書いてますが、子母澤寛という人が書いた『新撰組始末記』。全部で3冊あってそのどれもが小説のようでそうじゃない。なんか古いんだけど新しいノンフィクション物みたいで、ワタシも初めて読んだ時はわくわくしたものです。
さて、その新撰組の魅力。
幕末というすごい時代に一瞬だけ存在した集団。
歴史的には対して重要な存在ではなく、また重要なアクションを起こしたワケでもありません。それ故歴史的な価値という意味では実はあまり研究されてこなかったようなのです。
特に負ければ賊軍、の言葉どおり新時代の幕開けと共に過去の悪い象徴を一身に引き受けてしまうことになった新撰組はどんどんその姿を歪められ、歴史の闇に落とされていったのです。
だから余計にあれこれ想像出来て面白いんです。
正しい資料がないのでどうにでも想像を膨らませることができます。
おそらく新撰組にハマっている人たちはみんな自分だけの新撰組を持っているはずです。
実際はトンデモナイ不良集団だったのかもしれないし、今の美化された忠義の志士たちだったのかもしれない。
この歴史物なのにどんどん個人の思い込みを入れられるフランクさ。
これこそが新撰組の最大の魅力なのかもしれませんね。
ワタシもそろそろ資料をまとめ、書き上げたいと思ってます。
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