平山夢明の小説『ダイナー』から教わった働き方。
プロフェッショナルであること。
何事にもこの心意気が大切です。
以前ワタシはこのブログで小説『ダイナー』の感想を書いて紹介しました。
が、今日はちょっとコンセプトが違います。
今回は普段ワタシが仕事をする上で影響を受けた【プロフェッショナル】であるということについて書きます。
この作品が結構良いこと書いてるんです。
仕事に悩んでいる人
生き方で悩んでいる人
是非、このトンデモな作品から脳髄にズシンと感じてください。
平山夢明の小説『ダイナー』が教えてくれたカッコいい生き方、本物の生き方。
世の中にはためになる本、作品というのが無数にあります。
しかしその大半は誰かが
この本はためになるぞ
と紹介し、いつしかそのまま市民権を得たものも多いです。
決して紹介も推薦もされない作品だって、受け取る人によっては名著になる可能性だってあるわけです。
その一つが今作『ダイナー』
平山夢明氏の描くグロ・バイオレンス世界観は勿論、そこにアンダーグラウンドな要素を詰め込み、一気読みさせる圧倒的なエンタメ性が混在した不思議な作品です。
この作品がワタシにあることを教えてくれたのです。
それは
徹底してプロフェッショナルであること。
バイオレンスだらけの世界観、怪しい殺し屋ばかりが出てくる今作が一体何を教えてくれたのか?
それが、もう一度言います。
徹底してプロフェッショナルであること。
それは、天才料理人にしてダイナーの店長ボンベロが教えてくれたことです。
主人公オオバカナコは闇サイトで見つけた怪しいバイトに手を出し、文字通り死ぬ思いをし、命からがら生き延びた先はキャンティーンというダイナーでの仕事をするということでした。
やってくる客にまともな人間は誰一人いません。
キ◯ガイ、凶暴、変態、そしてみな殺し屋…
そんな異常な状況の中、徹底してプロ意識を貫く男、ボンベロ。
彼の素晴らしい名言を紹介していきます。
明日から是非肝に命じていきましょう。
「三百六十五日、二十四時間、休みなしに働けるか」
「ここは客を扱うところだ。誠実にサービスし仕事に没頭できるか?」
「ルールを守れるか」
「怠けたり、俺を裏切るようなことはしないか」
す‥すごいですね。
これは主人公カナコがボンベロと初めて出会ったシーンでの会話です。しかもこの質問にはYES以外の答えをしたらその場で死ぬことになるという極めて理不尽な状況です。
そこでこのものすごいブラックな質問。
残業云々の世界ではありませんね、まさに死ぬ気で働くとはこういうことです。
「俺はここの王だ。ここは俺の宇宙であり、砂糖のひと粒までが俺の命令に従う」
「勝手なことは許さない。おまえは俺の許可なしに、ここから出てはならない」
「おまえは知らないことを自分の憶測でしてはならないし、俺の言いつけに疑問を持ってはならない。ここでおまえが勝手に出せる正しい答えは存在しない」
このボンベロを社長だと思って下さい。
もはやブラック企業なんて騒ぎじゃありません。
とにかく社畜以上に死ぬ気で働くとはこういうことです。
「掃除だ。流しから始めろ。道具は下の物入れにある。スポンジだけは使い捨てにして良い。いいか、すべて舐められるぐらい、きれいにするんだ。忘れるな。それがお前の命綱だ。」
与えられた仕事1つ1つに生命がかかっている、そう思うとたかが掃除もされど掃除です。
自分の普段の仕事がどれだけぬるいかが分かるでしょう。
だって間違えても殺されることはないですからね。
まさに死ぬ気で働くとはこういうことです。
実際この後カナコはトイレ掃除について便器を舐めさせられることになるのですが、やはり自分が必死に働いているか否か?という自問自答にぶち当たります。
死ぬ気で働く、、とはこういうことなんですね。
限りなくブラックな発想と主張、しかしこれくらい考える隙間もないくらい打ち込んだことがありますか?別に仕事に限ったことではありません。
何かに対してここまで追い込んで取り組んだことがあったであろうか?と
ワタシはいつも何かに迷った時
いつもこの作品を読み返すことにしています。
ビジネス書としては推薦できないような衝撃度の高い作品ですが‥‥
実写映画化もされているんですが、、ワタシはやっぱり原作が一番好きです。