どうしても捨てられないCDたち。特別なアルバムベスト5
今日は断捨離レポートではなく
捨てられないレポート。
どうしても捨てられないんです。
かつて、ワタシの本棚にはありとあらゆるジャンルの大量のCDたちがずらっと並んでいました。
CDだけじゃなく、小説、漫画、画集、そしてワタシのノートたち。
実家だという利点を最大限に活かし、四方を自作の棚で埋めたワタシの部屋は、いつも地震がきたら本に潰されて死ぬね、と揶揄されていました。
あれから結婚、引っ越しを繰り返しながら整理し、本当に必要なモノだけを選び本棚を処分しました。
しかし、まだワタシの持ち物の中には、どうしても捨てられないCDたちがあるんです。
どうしても捨てられないCDたち。思い出のCDアルバムベスト5
今まで何回か断捨離レポートとして捨てたモノの記録を残してきましたが、今日はその逆。
どうしても捨てられないCDたちを紹介します。
こりゃもう一生捨てないぞ、と誓うつもりで。
ランキング形式でいきます
5位 グレングールド『ゴルドベルグ変奏曲』
アリアから始まりアリアで閉じる
人生の縮図にして芸術音楽の極致バッハのゴルドベルグです。これを若き天才ピアニスト・グレングールドが狂気じみた演奏をぶちかます名盤。
はっきり言って速い。
イングヴェイか?ってくらい超絶早弾きゴルドベルグです。
クラシック音楽って演奏者の解釈、という無限の宇宙が広がっていてそこをどれだけ感じることができるか?でより楽しめる音楽だと思います。
楽譜の指示云々っていう制約は確かにあるんだけど…
このグレングールドという人はその無限の宇宙を独自の方法でついに閉ざしていった人。
とにかく偏った解釈、表現が毎度物議を醸しだしていきました。
あまりにぶっ飛んでるんで奇人の領域にまで達しています。
そして実はワタシこの曲をグールドが演奏したアルバムを二枚持ってます。超絶早弾きバージョンと晩年に録音された一枚。
あれだけ速く、余韻を消していた演奏は影を潜め、一音ずつ味わいようにゆっくりと演奏している晩年バージョン。
これがまた、たまりません。
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4位 mybloody Valentine『loveless』
轟音ギターノイズ音楽の極みにしてシューゲイザーたちの永遠のアイドル・まいぶら。
初めて聴いた時の「これは一体?」感は尋常じゃない。
どこをとっても音の洪水に塗りつくされた楽曲は聴くものを次第に無我の境地に誘います。
最初はとっつきにくいけど、慣れてくるとこれがたまらなく美しく感じる時がきます。
ただいつ聴くのか?というと難しくて、テンションを上げるような曲ではないし、家族でドライブする時なんてもってのほか。強いて言えば孤独に作業する時でしょうかね?
あとはすごい疲れた時に聴くと癒されるのですが、逆を言えばこのアルバムを聴いて癒された時はとても疲れているんだというバロメーター的作品です。
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3位 『AKIRA』サウンドトラック
サントラがとても好きで何枚も買ってはiTunesに入れて手放してきました。そんなサントラ戦国時代の中何枚かはいまだ本棚に生き残っています。
『トップガン』はドライブに必需品ですしカッコつけたい時は『レザボアドッグス』や『ファイトクラブ』聴いてすかします。無駄に完成度高い『スポーン』のサントラも捨てがたい。
な状況の中、これは捨てられないなと思うのが『AKIRA』のサウンドトラックです。
もう説明不要、日本が誇るアニメーション作品の金字塔にしていまだその頂点に立つであろう名作アニメ『アキラ』。
この世界観を見事に表現しているサウンドトラックです。
この芸能山城組ってグループが奏でる圧倒的な熱量はすごい。絵に負けてない。
凄まじき音の連続。
またこのオリジナルサウンドトラックには劇中のセリフが入ってますんで、すっかりセリフも覚えてしまいます。
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2位 DIR EN GREY『uroboros』
もう卒業しよう。そう何度も思いながら捨てられず、随分と印象の深いモノになったディルの名盤『UROBOROS』
ビジュアル系のバンドでしょ?そう思われることも多々ありますが、勿体ない。
彼らは今や独自の進化を遂げ、もうなんとも言えない世界観をひたすら突き進んでいるのです。
で、彼らの音楽が1つ円熟期を迎えたと思われる記念碑的作品がこれ。
ヘヴィなサウンドとボーカルの絶叫。
歌詞を伝えることを放棄したかのような唄。もはや声すら音の一部
ダークでヘヴィで意外にメロディアス。
様々な要素が入り混じった素晴らしい作品です。
後にミックスだけを変更したリマスターバージョンが発売され、これまた衝撃を受けることになります。
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1位 RADIOHEAD『KID A』
やはりもっとも捨てられないアルバム一位はこの作品になります。
多感な年頃にこれを聴いてものすごく根暗になって、物事に対する考え方がずいぶんと偏ったこともありますが。
とにかく自分の人生の楔のような存在です。
サウンドの説明は最早不要かと思いますが、UKロックバンドとして売れっ子だったレディオヘッドが放った衝撃の問題作。
何せUKロックがどこにもない楽曲はバンドサウンドでもなく、むしろエレクトロの要素をふんだんに取り入れたモノになってます。
あれだけエモーショナルだったトムヨークの声はとことん無機質になり、ギターサウンドは人を不安にさせるアルペジオを奏でます。
痛烈な社会批判を備えながら、もうどうしようもない閉塞感が常に漂うこの世界観。
ワタシの中でレディオヘッドはこの作品で一区切り果たしてしまっているようです。
これは絶対に捨てられない。
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誰にでも思い出のある曲というのはあると思います。
それがどんな曲で、どんな思い出なのかは人それぞれですが、その曲はきっと一生その人の思い出の曲として鳴り続けるものです。
今回ワタシにとって特別なCDを5枚取り上げてみました。
今度は1枚ずつ丁寧に感想を綴りたいと思います。
では。